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プルル
「はい、もしもし」
「あ、すばる?ごめん今仕事終わってさあ、ヤスどうやった?」
電話をかけてきたのはヒナで。
直接話した方がいいと思って他のメンバーには電話せんかった
「ヤス、脳に腫瘍があるらしい」
「は?」
沈黙が流れる
「なんの冗談や」
電話越しで冗談なんか言わんわ
でも最初俺もそうやったから気持ちはわかる
自分でヤスが脳に腫瘍があるっていうのを言うて改めて実感したら涙が止まらんかった
嗚咽する俺にヒナは
「明日詳しい事聞くわ」
と電話を切った
電話を切ったあとも涙が止まらんかった
今まで我慢してたものがプチンと切れたみたいに
ヒナもヒナでヤスが脳に腫瘍があるって聞いて多分落ち着けへんはずやしもっと話聞きたいはずやのに俺がなんも言えへんことに気を使ってくれて
その優しさが今の俺にはすごい効いた
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作者名:minmi | 作成日時:2018年3月12日 0時