Changmin Love me again ２ (ページ24)

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精一杯…。 side you ページ24

女将「ごめんなさいね。この子ったらとんだ勘違いを…。」
A「いえっ！私の方こそ勝手に旅館を出てご心配を…ちゃんと一言言ってから出ていくべきでした…すみません！」

のんちゃんが夜泣きをすれば夜中でも外に出てた。
だから何も考えず軽い気持ちで外に出た。
お客さまをお預かりする立場の女将さんやｷｭﾋｮﾝさんからすれば急にいなくなれば心配するのは当然のことだ。

ｷｭﾋｮﾝ「Aさんが謝ることないよっ！勘違いした僕が悪いんだから。」
女将「ほんまやわ(笑)この子から電話があった時は驚いたけど。“これから電車に乗り合わせた人を連れていく。思い詰めた顔をしてるから”って。」
A「思い詰めた…顔？」
ｷｭﾋｮﾝ「ごめんね？でもそんな風に見えたんだ。何か悩んでるような…だから声かけたんだ。」
女将「この子やないけど、うちもちょっと気になってなぁ…だってAさんみたいな若い子がこんな観光地でもない田舎町の電車に乗って行く当てのない旅するやなんて…ましてやこんな小さな子抱えて…。」

そうだったんだ…。
だから私が変な考えを起こさないように必要以上に気遣ってくれてたんだ…。
旅館に泊めてくれたことも
美味しい料理を作ってくれたのも
のんちゃんのお風呂のことも
お星さまの願い事の話も
みんな…私のために…。

A「ありがとうございます…でも心配しないで下さい…何もありませんから…っ！」

そう…何もない。
死にたいだなんて思ったことない…。
ただ…逃げたいと思っただけ…。
このままのんちゃんと二人で誰も知らない町へ…。

ｷｭﾋｮﾝ「Aさん…？泣いてるの…？」

精一杯笑ってるつもりだった。
何でもないと心配ないと。
なのに出てくるのは涙で気がつけば誰にも話したことのない胸の内を口にしていた…。
子供がいることを打ち明けてから、宛先不明のﾒｰﾙが届くようになったこと。そこには私が不倫して子供を生んだだの、男を家に連れ込んでるだの書き込んであるﾈｯﾄ掲示板のURLが貼られてたり、時に直接私を攻撃するものだったり、それはiPhoneだけじゃなく会社のPCにも届いた。誰が書いたかわからない。一人なのか複数なのか…。それから大家さんにもｱﾊﾟｰﾄを出ていくように言われていた。「もうこれ以上苦情を聞きたくない！迷惑やから早く出ていって！」と顔を合わすたび催促された。
会社にもｱﾊﾟｰﾄにも私の居場所なんてなかった…。