Changmin Love me again ２ (ページ11)

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傲慢な女 side you ページ11

A「のんちゃん…帰ろう…次の電車が来たら…。」

乗れる電車を何本か見送った。
どこかで期待してたのかもしれない。
ﾁｬﾝﾐﾝが吉田さんを振り切って私のところに来てくれるんじゃないかって…。
かっこつけて「送ってあげて」なんて言っときながらﾁｬﾝﾐﾝを待ってた…。
なんて傲慢な女…。
ﾁｬﾝﾐﾝには一人で生きるなんて言っておきながら、ﾁｬﾝﾐﾝが私以外の女の人と一緒にいるだけでこんな気持ちになるなんて…。
ﾁｬﾝﾐﾝにはずっと私を思い続けていて欲しいだなんて…。

A「のんちゃん…電車来たみたい。乗ろっか…。」
ﾕﾉ「A？」
A「先輩…？！」
ﾕﾉ「まだいたのか？ｼﾑと一緒じゃ…あ！電車っ！あ～あ…逃しちまった。」
A「いいですよ。すぐ来ますから…。」

「ﾁｬﾝﾐﾝを見なかったですか…？」と聞こうとして言葉を飲み込んだ。
とっくにいるわけないのに聞くだけ惨めになる…。

ﾕﾉ「もしかして俺…お前の気に障るようなこと言った…？」
A「え？」
ﾕﾉ「だってすぐ店出てったから…さ。」

まるで悪戯が見つかって叱られた子供みたいにｼｭﾝとしている。

A「先輩は悪くないですよ…。料理出来ないのはほんとのことだし(笑)」
ﾕﾉ「ｲﾔ！それはだなぁ！本気で言ったんじゃなく…っ！」
A「ｸｽｯ(笑)わかってます…。お母ちゃんに教えてもらおうと思ったんです…。私ものんちゃんのご飯とかお弁当とかちゃんと作りたいなって…。」

吉田さんに言われたからだけどそれは言わなかった…。

ﾕﾉ「そっか…でも…程々にしとけ。」
A「え？」
ﾕﾉ「お前は頑張り過ぎるからなぁ！焦げた炒飯くらいが丁度いいんだ(笑)」
A「ﾋﾄﾞｲ…(笑)」

でもそう言って私の頭をｸｼｬｸｼｬと触る先輩の手は温かくて私の荒んだ心も少しは救われた気がした…。

A「のんちゃん…今日はごめんね？ﾏﾏにつき合わせちゃって…。」

家に着くと疲れてすぐ眠りについたのんちゃん。
のんちゃんには悪いことをした…。

A「のんちゃん…ﾏﾏね…ﾊﾟﾊﾟのこと…」

ｺﾝｺﾝ！
ﾄﾞｱをﾉｯｸする音がした。

A「誰…？」

そっとﾄﾞｱを開けるとﾁｬﾝﾐﾝが立っていた。

A「ﾁｬﾝﾐﾝ…っ！？」
ﾁｬﾝﾐﾝ「…っ！」

私を抱き締めるﾁｬﾝﾐﾝ。
でもその体からは吉田さんのつけてる香水の香り。そして無理矢理重ねた唇からはﾙｰｼﾞｭの味がした…。