習ってないから分からない2 ページ6
その後すぐに、ミトさんに私は呼び出されていた
「Aちゃん…キルア君を怒らないであげてね」
絆創膏を貼りながらミトさんが優しく微笑む
『はい、怒ってなんかないですよ』
それに応えるようににっこり笑って言うとほっと胸をなでおろしたようだった
治療もしてもらった事だしキルアを探しに行きますか！！
ドアを開けて外を見るととても星空が綺麗だった今までこうやって空を見上げる事はあったかな
元いた世界ではこんなに星は見えなかったような田舎とか高いところに行ったら少しは見えたけど都会は全く見えなかったなぁ
なぜだか私は
どうか……まだ時間が神様がどうか許してくれるならこのままこうしてみんなと居させてください
と心の底からそう思った
そしてふと目に入る白い髪
木の影に隠れてそっと覗いてきている
ゆっくりと近づくとビクリと肩を震わせた
『そこに隠れてるのは誰かなぁ？？』
優しく問いかけると震えていた子は少し震えがおさまった
_________
キルアside
俺だって傷つける気はなかった
ただ苦しいだろうから楽にしてやろうとしただけ、Aが飛び出して来るなんて考えてなかった
謝ろうとしたけれど声は喉を通らず震えるだけだった
アイツの頬を傷つけたときのアイツの顔は俺を怒った顔なんてしてなかったなのに俺は逃げてきた、俺は弱虫なんだ
ドアが開く音がして様子を見るとAだった
ゆっくりと近づいてくると言った
「そこに隠れてるのは誰かなぁ？？」
すごく優しい声がした
謝らなくちゃ！心がそう言っていた
『A！ゴメン！俺……』
なんて言えばいいか分からずに言葉を詰まらせていると
抱きしめられる
「キルアは悪くないよ、だからってほかの人が悪いわけじゃないけど」
そう言いながら頭を撫でてくれる
堪えようとした涙は止まらずにポタポタと目から落ちる
『っ、ぐすっ……』
「あれれ？私の知ってるキルア君はこんなに泣き虫じゃないぞー？」
にっこり笑いながら俺を見る
その顔の絆創膏の下には俺の付けた跡があるんだよな
痛かっただろうな…そう思うと涙は止まる気配がなかった
「声を殺して泣かなくてもいいよ、私以外誰もいないから」
Aがそう言った時目尻に何かが当たった
それがAの唇だと理解するのに時間はかからなかった
「でも、そんなに泣いたらオメメが溶けちゃうよ？」
優しく笑うAを見ながら心の底から思った
俺はコイツが好きだ
今はまだ黙っていよう
その時が来るまで
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 480人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おもち - 今でもずーっと待ってます！！！ (2022年3月18日 23時) (
レス) @page33 id: 1990f79425 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ - 続き待ってます (2020年10月7日 19時) (レス) id: 40f81e8473 (このIDを非表示/違反報告)
煮物 - ギャグみたいな小説好きです！更新頑張ってください！ (2020年3月11日 18時) (レス) id: a01bcb1263 (このIDを非表示/違反報告)
小烏@ゆっくり更新中(プロフ) - しゃーぺん@彩さん» コメントありがとうございます！これから少しずつですが更新していきますので、暖かくみまもっていただけたら嬉しいです！！ (2020年2月1日 20時) (レス) id: d0fd5283a5 (このIDを非表示/違反報告)
しゃーぺん@彩(プロフ) - ずっと待ってました(*´∇｀*)更新頑張ってください！ (2020年2月1日 18時) (レス) id: 29f36bfc35 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：小烏@ゆっくり更新中 | 作成日時：2017年9月21日 7時
