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北side5-2 ページ9

このころの俺は誰からみても調子にのっていて

周りの気持ちなんてどうでもよくて



でも、言い訳かもしれないけど




こうでもしないと自分を保っていられなかった







サッカー一筋だった俺が、いきなり表舞台に立って

それは自分が望んだことだったとしても


周りの急激な変化に戸惑いを隠せなかった




言い寄って来る女全てが自分なんか見ていなくて




アイドルとしての




――――北山 宏光――――…




しか見ていない





そんな世界に入り込んだ自分が自業自得だとわかっていても






なにもないただの北山 宏光なんて誰も必要としない






そんな現実が怖くて、見えないふりをするので精一杯だった

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作者名:minimitu | 作成日時:2016年2月14日 5時

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