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少女は___40話に。 ページ43

倒れた少女に小狐丸達は駆け寄る

直ぐ様薬研が少女の首に手を当てた

そして震える声で呟いた


「死んでる……?……嘘だろ、A」


その場に居た誰もが目を見開いた

そして小狐丸の頬に温かいものが滑り落ちたのを合図に、皆がポロポロと涙を流した


「な、んで、主さん……僕、まだ何も……」

「嘘じゃ……嘘と言ってくれ……」

「どうして……A、なぁ」


思い思いの台詞を吐き出すように述べた彼ら

しかし


ピクリ

少女の指が小さく動いた

そして、少女はスッと目を覚ます


「……え」

「A……?」

「どうして……脈は止まって」


少女は上半身を起こし、自身の手をじっと見つめる


『また、死ねなかった』


少女はポツリと

幼子が発するには余りにも重すぎる言葉を発した

その瞳は絶望しきった虚ろな瞳


『また死ねなかったや……もう八千五百二十六億七千三百九十六万千四百五十九回目……また失敗』

「A……お主」


小狐丸が目を見張り、涙に濡れた顔で少女を見る


『大丈夫だよ、小狐丸お兄さん……ちゃんと覚えてる』


そんな小狐丸に少女はフワリと笑って見せた



八千五百二十六億七千三百九十六万千四百五十九回目の死亡

結果:失敗


少女は残念そうにため息をついた

少女は___41話に。→←少女は___39話に。



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月明かりと紅色(プロフ) - 央花さん» コメントありがとうございます!青タンって以外と言われてるんですね、勉強になります! (2019年3月25日 10時) (レス) id: 3bb1cfaed2 (このIDを非表示/違反報告)
央花(プロフ) - 青タンは 大阪でも言いますよ!! (2019年3月25日 8時) (レス) id: 43b50149de (このIDを非表示/違反報告)
月明かりと紅色(プロフ) - ……なんかhit数がヤバい、え、嬉しいです (2018年12月28日 22時) (レス) id: 3bb1cfaed2 (このIDを非表示/違反報告)
月明かりと紅色(プロフ) - さか(´×`)さん» コスプレですか!?いいなぁ、私もコスプレにちょこーと興味があるのですが、なかなか……お話しできて楽しかったです!また機会があればお話しましょうね!これからも是非少女は___。を見てくださるととっても嬉しいです! (2018年10月15日 17時) (レス) id: 3bb1cfaed2 (このIDを非表示/違反報告)
さか(´×`) - 脇差しは私は持ってないので羨ましいです…打刀はコスプレ様に清光と他4振りありますよ。またお話しましょうね?41話見ました!面白かったです!! (2018年10月15日 17時) (レス) id: 1a9e06e98b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月明かりと紅色 | 作成日時:2018年7月29日 12時

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