少女は___41話に。 ページ44
『さて、朝御飯でも食べに行こう?』
少女は先程までの事を気にも止めずに、いつものように笑顔を浮かべながら、小狐丸の背中をグイグイ押す
「っおい!A……」
『小狐丸お兄さん』
振り向く小狐丸にニッコリと笑う少女は、何時ものような愛くるしい笑顔ではなく、詮索を許さない、所謂目が笑ってない笑顔だった
これ以上聞くのは駄目だ
小狐丸の本能がそう感じた
小狐丸の手を引き、離れから出ようとする少女は
一瞬絶対零度のような瞳を細め、無表情で一期一振をチラリと横目で見た後、すぐにいつのも愛くるしい笑顔で部屋を出ていった
そしてその後を薬研と乱が慌てて追いかけた
誰も居なくなった空間で、一期一振は崩れ落ちるように座り込んだ
あの氷のような鋭い瞳_____
思い出した途端、背筋がゾクリと凍った
体が震え、冷や汗が流れる
一期一振は体を自身の腕で抱きしめた
『あっ!光忠お兄さん!おはよう!』
「Aちゃん、おはよう」
『さて!早速朝餉を作ろっか!』
「うん!」
少女は台に乗り、手際よく調理を行う
それを横目で見ながら、小狐丸と薬研と乱は先程の事を話し出した
「薬研……Aは……」
「……あぁ、完全に脈は止まってた……息もしてなかった」
「でも、直ぐに起き上がって……」
『……ねぇ?』
「「「!!?」」」
3人はバッと後ろを振り向く
そこには目の笑ってない笑顔の少女
『ご飯出来たよ、食べよ?』
彼らは全く気配を感じなかった
だからこそ、彼らは気付かない
少女の体内で蠢くものにも
少女の霊力の微妙な変化にも
少女の身長が少し延びたことも
少女が悲しそうな表情をすることも
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月明かりと紅色(プロフ) - 央花さん» コメントありがとうございます!青タンって以外と言われてるんですね、勉強になります! (2019年3月25日 10時) (レス) id: 3bb1cfaed2 (このIDを非表示/違反報告)
央花(プロフ) - 青タンは 大阪でも言いますよ!! (2019年3月25日 8時) (レス) id: 43b50149de (このIDを非表示/違反報告)
月明かりと紅色(プロフ) - ……なんかhit数がヤバい、え、嬉しいです (2018年12月28日 22時) (レス) id: 3bb1cfaed2 (このIDを非表示/違反報告)
月明かりと紅色(プロフ) - さか(´×`)さん» コスプレですか!?いいなぁ、私もコスプレにちょこーと興味があるのですが、なかなか……お話しできて楽しかったです!また機会があればお話しましょうね!これからも是非少女は___。を見てくださるととっても嬉しいです! (2018年10月15日 17時) (レス) id: 3bb1cfaed2 (このIDを非表示/違反報告)
さか(´×`) - 脇差しは私は持ってないので羨ましいです…打刀はコスプレ様に清光と他4振りありますよ。またお話しましょうね?41話見ました!面白かったです!! (2018年10月15日 17時) (レス) id: 1a9e06e98b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月明かりと紅色 | 作成日時:2018年7月29日 12時