少女は___2話に。 ページ4
小さな穴を抜けると
『鉄の臭い……？』
少女の鼻を鉄の臭いが掠めた
それに加え少女には言い難い、何とも言えない臭いが辺りに充満していた
強いて言うのであればイカ臭い、とでも言うのでは無いだろうか、と少女は思った
空は太陽の光も届かぬほど厚い雲に覆われており、空気も淀み、少女はとても息がしずらかった
ふと、足元に見付けた池は
茶色く濁り、魚の死骸が大量に水面に浮いていた
草木は枯れ果て、虫一匹居ない
大概の人は、この環境に顔を歪めるが、少女は違った
少女には、"何時もと同じ景色"に酷似していると感じていた
少女は足を進め、先程から目に入る大きな屋敷の縁側に辿り着いた
少女は縁側に座り、下駄を脱ぐ
ぺたぺたと裸足で、埃の積もった縁側を歩く
自身より何倍も大きな柱には、赤い何かが飛び散っていて、たまに白い何かも飛び散っていた
それを避けて歩き、少女は1つの襖の前で止まった
ほんの少し開いた襖の間から見えるのは
暗闇と、白い髪
少女は臆することなく、襖を開け
中にいる人に声をかけた
『こんにちは』
そう声をかけると、彼はビクリと肩を跳ね上がらせ
ゆっくりとこちらを見た
「……誰じゃ」
低い声に怖がる様子も警戒する様子も微塵もない少女は答えた
『私はAっていうの、こんにちは』
少女___Aはニッコリと笑う
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月明かりと紅色(プロフ) - 央花さん» コメントありがとうございます！青タンって以外と言われてるんですね、勉強になります！ (2019年3月25日 10時) (
レス) id: 3bb1cfaed2 (このIDを非表示/違反報告)
央花(プロフ) - 青タンは 大阪でも言いますよ！！ (2019年3月25日 8時) (レス) id: 43b50149de (このIDを非表示/違反報告)
月明かりと紅色(プロフ) - ……なんかhit数がヤバい、え、嬉しいです (2018年12月28日 22時) (レス) id: 3bb1cfaed2 (このIDを非表示/違反報告)
月明かりと紅色(プロフ) - さか(´×`)さん» コスプレですか！？いいなぁ、私もコスプレにちょこーと興味があるのですが、なかなか……お話しできて楽しかったです！また機会があればお話しましょうね！これからも是非少女は___。を見てくださるととっても嬉しいです！ (2018年10月15日 17時) (レス) id: 3bb1cfaed2 (このIDを非表示/違反報告)
さか(´×`) - 脇差しは私は持ってないので羨ましいです…打刀はｺｽﾌﾟﾚ様に清光と他4振りありますよ。またお話しましょうね?41話見ました！面白かったです!! (2018年10月15日 17時) (レス) id: 1a9e06e98b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月明かりと紅色 | 作成日時：2018年7月29日 12時
