戸惑い ページ8
「____、で!この職員室に来るわけだ!」
『外見からも大きいとは思いましたが……迷子になりそうですね』
「そんなときは俺を呼べばいい!馴れるまでは俺が案内しよう!」
『……ありがとうございます』
きっとこの人は情に厚い人なのだろう、だからここまで面倒見てくれるのだ
ふと頬がほんのりと緩んだが、その理由は分からない
下を見ていた視界を上げ煉獄先生を見ようとした途端、パッと視界が暗くなる……この感覚は手?
『煉獄先生?』
「……今、俺の顔を見られると困る」
そうは言うが指の隙間から見える煉獄先生は真っ赤で、何故真っ赤なのかとかそう言うこと全て置いておいて、私にも熱が伝染したように顔が熱くなった
気まずい空気から一転、視界に光が戻り見えたのはニッコリと笑う煉獄先生
私の顔の熱も覚める
「さて!そろそろ手続きも終わることだろう!」
『はい、そうですね』
そんな話をしたタイミングで職員室の扉が開く、出てきたのはおば様と顔に焼けただれたような痕のある男性と男性の手を引く白髪の子供2人
『おば様、と……』
「Aちゃん、ここの校長先生よ」
『初めまして、黒条Aです』
「うん、初めまして」
……あれ?この声……知ってる?
なんだっけこれ……言わなきゃいけないことが、しなきゃいけないことがあった気がする
嗚呼、そう……跪いて、ご挨拶しなくては
「いいよ、しなくて」
『……御意』
体か勝手に動いた……なんなの?今のは、訳が分からない
ただ、そうしなきゃと本能が告げた、本能が私を動かしたのは確かだ
『……っ』
「Aちゃん!顔が真っ青よ!」
『ごめんなさいおば様、気分が悪くて……』
「この子気分が悪いみたいなので失礼しますね」
「ええ、気を付けてください」
おば様に支えられながら私は2人に背を向ける
「またね、A」
『え』
後ろを振り向いたとき、そこには誰も居なかった
171人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Frozenheart_99(プロフ) - 月明かりと紅色さん» 愛念のある作品の作者さんのお力になれたのなら、感慨深いです!これからも応援しています! (2019年8月15日 3時) (レス) id: b1cd95b247 (このIDを非表示/違反報告)
月明かりと紅色(プロフ) - Frozenheart_99さん» コメントありがとうございます!勉強になりました!本場の方にアドバイス頂けるのは大変嬉しいです、これからも関西弁で可笑しな所があってもなくてもコメントしてくださると作者の励みになります! (2019年8月14日 0時) (レス) id: ce1b07ed69 (このIDを非表示/違反報告)
Frozenheart_99(プロフ) - 何時も愛読させて頂いてます!私関西の人間なんですけどしばくって言うのは殴る蹴るなどの暴行よりは「あんた〜ええ加減にしなしばくで〜笑笑」って感じですかね!殴ったり〜で大丈夫だと思います!口出しすいません!関西弁をわざわざ使って頂けるのが嬉しくてつい… (2019年8月14日 0時) (レス) id: b1cd95b247 (このIDを非表示/違反報告)
月明かりと紅色(プロフ) - 紅さん» コメントありがとうございます!そうですよね、私もそんな煉獄さんのギャップに悶えた人です!これからも不器用ながらに頑張りますので、ぜひ彼女彼らの未来まで見てくださるととっても嬉しいです! (2019年7月23日 22時) (レス) id: ce1b07ed69 (このIDを非表示/違反報告)
紅(プロフ) - 煉獄さん凄く格好良くって、でも時々天然で可愛い所もあって凄く良いですよね!!続き楽しみにしていますね!! (2019年7月23日 18時) (レス) id: 5c635e6563 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:月明かりと紅色 | 作成日時:2019年7月2日 21時