彼女は___６話が。 ページ8
『私は小狐丸お兄さんを救いたい……だから私は小狐丸お兄さんの所に行こうと思う、そして小狐丸お兄さんの精神に向けて声をかけてくる』
「それじゃあ危ないって！」
『大丈夫だよ、清光お兄さん』
『だから皆には私が居なくなって滅多矢鱈に襲ってくるであろうクロと戦ってほしい……私と小狐丸お兄さんが戻ってくるまで』
私は皆を見据え、そして微笑んで見せる
『信じてるよ、皆が勝てるって』
そう言って私はクロと小狐丸お兄さんが居るところに走り出す
そしてクロの中に飛び込む
『っ！』
飛び込んだ先は真っ黒な空間だった
音もない、風もない、何もない
「……くっ」
苦しそうな声が後ろから聞こえ、私は振り返る
そこには、汚れた本丸があった
『これは……小狐丸お兄さんの記憶？』
私は意を決して景色に踏み込んだ
踏み込んだ先は大広間の襖の前で、中からは苦し気な声と悲鳴
私の体は襖を透き通って入って行く
「嫌だっ！主すまなかった！もうしない！逆らったりしない！だからもうっ！折れたくない！嫌だぁぁ！」
一振りの刀剣を周りが囲むように見ている、震えて泣きそうな子も居る
「あーもう耳障りな声ね……あっそうだ……そんなに折れたくないんだったら、髭切の事折りなさいよ」
「ぇ……」
「そしたらあんた、折らないわ……ほらさっさとしなさい？」
「お、れが……兄者を、折る……？むっ無理だ！そんなことできない！」
「じゃあ折れて……《小狐丸、膝丸を折りなさい》」
そこからは見ていたくなかった
膝丸お兄さんと言う刀は泣きながら髭切お兄さんと言う刀に助けを求めながら折れ
その折れた破片を抱き締め髭切お兄さんは泣いた
小狐丸お兄さんも、皆も泣いてる……
そんなことが幾度となく繰り返された、この度に小狐丸お兄さんは傷付いていったんだ……
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月明かりと紅色(プロフ) - ある朝の雨さん» コメントありがとうございます！かっこいいって言ってもらえてすっごい嬉しいです！更新頑張ります！(*´∀｀*) (2019年2月1日 1時) (
レス) id: 3bb1cfaed2 (このIDを非表示/違反報告)
ある朝の雨 - はわわわわ……むっちゃカッコいい!!しかも、続きが気になります(*>ω<*)更新、頑張ってください!! (2019年1月31日 22時) (レス) id: ada347336c (このIDを非表示/違反報告)
月明かりと紅色(プロフ) - 白さん» コメントありがとうございます！私も自分で言うのもあれですが結構好きです。 (2019年1月1日 15時) (レス) id: 3bb1cfaed2 (このIDを非表示/違反報告)
白 - これめっちゃ良いじゃないですか。最高です。更新頑張ってください。 (2019年1月1日 8時) (レス) id: 09ba0af9d7 (このIDを非表示/違反報告)
月明かりと紅色(プロフ) - 蒼羅さん» コメントありがとうございます！好んでくださるならありがたいです！これからも更新していくので是非見てください！ (2018年12月28日 19時) (レス) id: 3bb1cfaed2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月明かりと紅色 | 作成日時：2018年12月28日 0時
