彼女は___5話が。 ページ7
『小狐丸お兄さん！』
彼女の切羽詰まった声が庭へと響く、その声に他の刀剣を縛っていた三日月宗近等が振り返り、目を丸くした
真っ黒な霧のようなものが小狐丸を包んでいた
「あﾞぁﾞぁﾞぁﾞぁﾞぁﾞ！！！！」
『止めて！小狐丸お兄さんを返して！返せよ！』
彼女は必死に闇の中心に居る小狐丸に手を伸ばす、しかしその手は何も掴むことなく空を掻く
ギリッと奥歯を噛みしめ、彼女は尚も手を伸ばす
『返して！返してよ！小狐丸お兄さん！ねぇ！』
「ちょっ！危ないってA！」
『離して！清光お兄さん！』
遂に黒の霧に飛び込もうとした彼女を後からやって来た加州清光が止める
男女の力の差は歴然、彼女はじたばた動くことしか出来ない
『うぅぅ……クロが、私の中のクロが小狐丸お兄さんの闇に反応して入っていったんだ……そして今乗っ取ろうとしてるの……何とかしなきゃいけないの、私が！』
「何で一人で抱え込むのさ！？俺達が居るじゃん！頼ってよ！」
ピタリ、彼女の動きが止まる
加州清光はそんな彼女を離し、正面に立つ
『清光お兄さん』
「なぁに？」
『頼って、いいの？』
「うん」
『私なんかが？』
「頼ってよ、だってAは……」
「俺達の事、助けてくれたじゃん」
彼女の足元に染みが出来る、ポロポロと溢れる涙を拭わずに彼女は言う
『私のお願い、聞いてくれる？』
「勿論！」
彼女の表情は、憂いを払った清々しい顔つきだった
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月明かりと紅色(プロフ) - ある朝の雨さん» コメントありがとうございます！かっこいいって言ってもらえてすっごい嬉しいです！更新頑張ります！(*´∀｀*) (2019年2月1日 1時) (
レス) id: 3bb1cfaed2 (このIDを非表示/違反報告)
ある朝の雨 - はわわわわ……むっちゃカッコいい!!しかも、続きが気になります(*>ω<*)更新、頑張ってください!! (2019年1月31日 22時) (レス) id: ada347336c (このIDを非表示/違反報告)
月明かりと紅色(プロフ) - 白さん» コメントありがとうございます！私も自分で言うのもあれですが結構好きです。 (2019年1月1日 15時) (レス) id: 3bb1cfaed2 (このIDを非表示/違反報告)
白 - これめっちゃ良いじゃないですか。最高です。更新頑張ってください。 (2019年1月1日 8時) (レス) id: 09ba0af9d7 (このIDを非表示/違反報告)
月明かりと紅色(プロフ) - 蒼羅さん» コメントありがとうございます！好んでくださるならありがたいです！これからも更新していくので是非見てください！ (2018年12月28日 19時) (レス) id: 3bb1cfaed2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月明かりと紅色 | 作成日時：2018年12月28日 0時
