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みにまむ ３４ ページ35
授業中もちょっと気になって上鳴君を見ていたけど、あまり困っている様子はない。
まぁ、シャーペンを持つのが少しだけ大変そうなだけ。
私は一番後ろという名の余り席なので全員の様子は伺える。
…そういえば、この光景どこかで見たなぁ
周りにいる人たちは勿論違うけれど、上鳴君みたいな…金髪の男の子を
この角度
このシチュエーション
この背丈で
見た気がする。
「…？…い、有……有栖？」
「…へ？」
酷い頭痛に襲われていると、相澤先生が私のことを呼んでいた。
「あ…すいません……聞いてませんでした」
「大丈夫か？さっきから頭抱えて」
「いえ、大丈夫…です」
授業には、集中しないと。
皆の注目を受ける中、私は自分の頬を目いっぱいの力を込めて殴った。
・・・・・・
「A、どうしたんだ？」
「いいや、なんでもないんだけどね」
授業が終わると上鳴君は私の方へ駆け寄って尋ねた。
やっぱり、絶対どこかで見たことがある。
今まで普通に接してきた彼だけど、最近疑問が出てきた。
どうして彼は私の部屋に居たのか
一番の疑問はそこだろう。
「あのさ」
「ん〜？」
「上鳴君と私って
昔、会ったことある……よね」
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作者名：真裏 | 作成日時：2017年10月9日 8時
