【ＭＨＡ】朝、目が覚めたら部屋でヒーロー科が居候してたんだが【上鳴電気】 (ページ32)

今日:14 hit、昨日:1 hit、合計:33,125 hit

みにまむ　３１ページ32

「上鳴君、起きて起きて」

「…ぁ？」

小さい身体を優しくゆすると、薄く目を開けて返事をした。

彼の身長は本当に大きくなり始めている。

今は…多分、私の膝上らへんまで成長している。

「…A……？？熱はだいじょうぶなのか…？」

「うん、上鳴君のおかげで微熱にまで下がったよ。晩御飯作ったから食べよ？」

「たべる」

まだ寝惚けている上鳴君を抱き上げてリビングまで行く

「Aっ！下ろせ！」

「なんでそんなに嫌がるの…」

下ろしてから上鳴君を見ると、耳まで顔を真っ赤にしていた。

「怖いんだったら最初から言ってよ」

「怖くねーよ！！？」

「ヒーロー基礎学の時高所恐怖症だったからどうかな～って思ったけど」

私は会話を進めつつ箸を並べたり、コップを用意したりする。

「看病、疲れたでしょう？今日は買い溜めしておいたひき肉でハンバーグ作った！」

「よっしゃぁー！！」

まぁ、上鳴君の為に作った訳じゃないんだけどね。私も食べたかったから。

「やっと箸をまともに持てるようになった」

「だって結構大きくなってるんだもん」

等身が低くなる、というよりは元の上鳴君の姿を縮小したって言った方が正しいかもしれない。

これも私の個性が、ものをそのまま小さくしたり大きくしたりする個性だから。

こうしてのんびりしている時間も、彼を成長させる。

元に戻ったら、私と彼は前の関係に戻るのだろうか？