【ＭＨＡ】朝、目が覚めたら部屋でヒーロー科が居候してたんだが【上鳴電気】 (ページ24)

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みにまむ　２３ページ24

皆と別れて、上鳴君と二人の帰り道。

「さっきから私に言いたいことがあるんでしょう？」

「げっ……何でバレたんだ！？そんなに顔に出やすかったっけ、俺って」

「なんか、朝昼晩一緒にいたら大体わかっちゃうんだよね」

上鳴君は気まずそうに頭の後ろを掻いて下を向いた。

「いや、言いたくなかったら別にいいんだけどさぁ」

「あ、あーっと…引かないよな」

少し上目遣いになって、目も潤んでて。可愛いな、なんて思ってしまう私は無礼なんだろうか。

「麗日とか、耳郎とか…その、アリスのこと名前で呼んでるからいいなぁ…って」

顔を赤らめて、上鳴君は必死に言葉を紡いだ。

そんなに悩むことじゃないのに。勝手にAって呼んでくれていいのに。

ナンパ師だったり、女好きだったり、そういう噂が多いけれど深く知りあうとそうじゃないことが
分かる。

いや、まぁ女好きっていうのは間違いんじゃないんだろうけど。

「好きに呼んでよ。確かにアリスって呼んでね、とは言ったけど別に縛りを付けてるわけじゃないよ」

ついこの前知り合ったばっかなのに、こんなにも私と距離を縮めようとしてくれている。

何だか、変な期待してるみたいじゃない。

「ぁ…Aっ、A！！」

「そんなA連呼されても…ふ…あっはは！」

「わ、笑うなよぉ……くっそ…」

上鳴君は私をすごい形相で睨んできたけれど、嫉妬してた、みたいなことを言われてからは

「もうっ…可愛いしか出てこないんだけど…！！」

「は、はぁ！！？」