みにまむ １７ ページ18
「いやぁ、楽しかったね〜！」
「そ…だな」
二人での帰り道、私は上機嫌だが、上鳴君は少し元気が無いようだった。
明日は土曜日だからみんなで遊園地に行こうってことになったけど、こんな調子じゃ行けないかも
「どうしたの上鳴君…？いつもの減らず口は何処に行っちゃったのさ」
「あー……いや、なんでもねえ！気にすんな！！」
上鳴君は元の笑顔に戻って言った。
でも、私、気付いてるよ。
「…嘘ばっか」
「え？今なんつった？」
「何でも〜」
君が悩んでることくらい。
「「ただいま！」」
マ○クから帰るのは実は初めてで、少しだけ道に迷った。だからもう外は真っ暗だ。
「こんなに遅くなっちゃった…でもあんまりお腹空いてないね」
「それな！今日はもう食わなくてもいいんじゃね？明日の朝にしよーぜ」
それに、今の時間では準備しても遅くなってしまう。明日たくさん食べればプラスマイナス０！
「明日皆で遊びに行くから早く寝ないとね」
「てか俺の服どうすればいい？」
「あ……」
しまった盲点だった…。
私の家には男の人の服なんて無いし…
「そういえば私には弟がいるんだった！！！」
「そういえばで忘れられる弟がちょっと可哀想だと思ったのは俺だけか？」
思いついた私はすぐ弟のケータイに電話をかける
「もしもし？？今大丈夫？」
『なに、姉さん』
「今どこにいる？私ん家の近く？」
『いんや、母さんたちの家だけど…』
「一週間使わない私服を用意して待っておれ」
『は…？あ、っちょお』
「なんとかなりそうだよ上鳴君！」
「カツアゲに見えた俺は末期かもしれない」
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作者名：真裏 | 作成日時：2017年10月9日 8時
