みにまむ １０ ページ11
「友達の俺から言わせてみれば、切島と爆豪は特に注意するべきだ」
「障子君も複製腕があるからなぁ…透ちゃんは普通にヤバイ、死ねる」
「あの子そんなにヤバいんだ…！？ヒーロー科怖っ」
かくれんぼが開始してから早三分。未だに私たちがいる路地裏には誰も来ていない。
あ、上鳴君が屋上怖いと言ったので移動しました、ニッコリ←
「Aちゃんの個性で皆小さくしたらいいんちゃうん？」
「それやったら上鳴君みたいに一週間戻らないけど大丈夫？」
「止めとこう」
かと言って体力が無い私に個性使わずに勝てと言われても難しいよなぁ。
「……っそうだ！じゃあ俺たちが見つからないようにすればいいんだよ！周りの建物をでっかく
したらぜってー見えねえよ！」
「その手があったか！！」
ん〜、でも明日の筋肉痛が酷そうだ…まぁこの際気にすることはないか！
「Aちゃん、出来るん…？」
「やる！……怖い…怖い…」
私は個性を使う為に恐怖という感情を込めていると…
「はっ！そんなとこで何やってんのか知らねェけど、頭上には気を付けた方がいいんじゃねーの」
ビルからドスが聞いた声が響いた。
…嗚呼、どうしよう。
「ば、爆豪君や…っ！見つかってしまった！！」
「い、いや、タッチされるまではまだ生きてるから！アリス逃げろ！」
「足遅い私に言わないでよ！」
必死で走っているが、爆豪君？っていう爆発する人が速すぎる…っ！！
やっべー足千切れちゃうよ！
「個性使えや童話！！嘗めてんのか！」
「童話！！？アリスだから！？」
使おうとしてたら貴方が殺意丸出しで来たんだって。ほぼ貴方のせいじゃないですかヤダー！
「まぁいい。そっちの丸顔から先にぶっ殺してやるよ！！」
ぶっ殺すって…ヒーロー科が使っていい言葉じゃないなぁ
「嫌だ！来ないで！！！」
何が何だか分からないが、私は爆豪君に向かってそう叫んでいた。
次の瞬間、周りのビルがぐんと大きくなって青空を隠した。
「＿＿＿んだコレ＿＿＿＿＿＿＿＿けんな＿＿童話＿＿」
彼の地声が大きいからか、ビルを挟んでも途切れ途切れに声が聞こえてくる。
「……っはぁ…はぁ…」
「よ、ようやったなぁAちゃん」
「これで一応は安心…だな」
それからかくれんぼと言う名の祝い授業が終わるまで其処で待機していた。
時間が終了すると、オールマイトがビルを破壊してくれて何とか出ることが出来た。
迷惑かけてごめんなさい
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作者名：真裏 | 作成日時：2017年10月9日 8時
