みにまむ ２５ ページ26
「それにしても…今日は遊びに行くって約束だったのに…ごめんね」
「それは、俺が戻ってからでもいけるだろ？今体調崩して入院とかになったら大変じゃん！」
私は先程見た夢を思い出した。
謎だ。あのウサギは誰？あの空間は？あの黒いもやは？
「んで、どんな夢を見てたんだよ…死ぬんじゃないかってくらいの呻き声だったから…」
「なんか、ウサギが居て、それで…黒いもやで私、包まれて」
「……ほぉ」
上鳴君は顎に手を当てて何かを考えているようだ。
「俺と同じ体験だぞ、それ。」
「…へ？」
どういうことだろう？彼も私と同じ夢を見ていたということ？
「Aと会った日。俺、マジで不法侵入者だっただろ？」
「ああ、変態って言った覚えあるよ。あとスルースキルありすぎるとも」
「…俺も、なんでAの部屋にいたか分かんねーんだ。気づいたらそこに居たって感じ
その直前に、俺……そのウサギに会ったんだ
なんかウサギの良さについて語られた記憶はあるんだけどなー
んで、なんだかんだあって、そのもや？に捕まって、気付いたらここに」
「もしかしたら、ヴィラン…なのかも」
確か、雄英のＵＳＪに侵入してきたやつにそんなの居たって聞いた気がする。
名前は…黒霧…だったっけ？
「A、頭いいな！！？」
「いや分かれよ上鳴君ヒーロー科でしょ！？そんで遭遇したんでしょ！」
「古い記憶は消し去っていくものなのです…」
「待ってうざい」
じゃあ、上鳴君が私の部屋で居候してたのは偶然じゃないってことなんだ。
でも、何の為？私と上鳴君に一体なんの関係があるの？
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作者名：真裏 | 作成日時：2017年10月9日 8時
