みにまむ １９ ページ20
やっぱいつ見てもアリスだなーって家。よく分からん装飾まであるし。
「ほんっと、趣味悪い親。しかも子供大好きとか笑えない」
ぼそぼそと呟いていると、扉がドガっと開いて私と同じくらいの影が飛び出した。
「A〜！！！！！帰ってくるの遅い！！」
「お゛、おがあざん……ぐびじまっでる……」
「母さん、外でそういうことすんなよ…姉さん、早く中入ったら？」
「じゃあはや゛ぐ救出じでくれ…」
マジで首締まってるからね！？そろそろ目の前が白くなってきたし…
「死んじゃうがら！！！！！！！」
なんてことがあって、今は私の部屋。まだ首がひりひりしている。
「アリスん家こえぇ……」
「人の家族に対してそれ言う？いや、モンスターではあるんだけどね」
お母さんは無駄に力が強い。そして弟は無駄にプライドが高い。
この家無駄しかないじゃん←
コンコンっとノックの音がして、はーい、と答えると弟が入ってきた。
「姉さん、急に私服用意しろとか鬼畜すぎ。どうせ個性でちっさくするんだろ？」
「流石私の弟なだけあるね。そしてThank you」
弟から、かなり新しそうに見えるカッコいい服を手渡された。
うん、これなら上鳴君にも似合いそうだ。
「そういえばどこの高校行ってたんだっけ」
「士傑だけど、姉さんは雄英だろ」
「よく神奈川まで来たね君」
「明日は休みだからな」
私と弟は、姉弟だが双子である。双子だから彼もアリスと言われるのである。なんと不憫←
それに、弟は士傑のヒーロー科だけど、私は普通科だ。ランク違う。
「ま、とりあえず服ありがとう。死ぬ時までには返すからね」
「遅くないか」
「服貰うだけの為に来たのか！？」
「うん、そうだよ。ここにいてもただ親に甘やかされるだけだし……」
「そんなにげっそりする程やなんだな」
だってお母さん会う度首絞めてくるんだもん…マジで辛い。
「さて帰りましょう！明日は早いからね！」
「今の内に服小さくしてた方が明日疲れないんじゃね？」
「それ名案！！」
私は以前と同じく恥ずかしい時のことを考え、なんとか上鳴君サイズまで縮めることが出来た。
さぁ！明日は目いっぱい楽しもー！！
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作者名：真裏 | 作成日時：2017年10月9日 8時
