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[雨月Side]
その声は、障子の向こうから。
私は慌てて、笛から口を離した。
「これは、失礼した！誰もおらぬと思っていたので…」
「ふん。お主の価値観で物事を判断するとは嘆かわしい。小童の分際で」
あれ、年上なのかな。
というか、こんなところに人？
さっきは慌てたから気付かなかったけど、こんな古びた社に、人……しかも声から判断するに幼子…。
あ。いや、勝手な判断は禁物か。
「いやはや。本当に失礼したでござる」
「まことにのぅ。それにしても、こんな夜更けにどうしたのじゃ？」
「眠れないのでござる。……こんなに月が美しいと、まるで誘われるようで…つい」
すると、障子の向こうから、クスリという笑い声が聞こえた。
あ、笑った。
「ふふ。詩人のような小童じゃ。お主の名は？」
「雨月。……朝利雨月でござる。貴女は？」
「妾に名などない。好きに呼べばいい」
名がない？
私は目を丸くした。
「貴女は一体……？」
「さぁ……？お主はここら一帯におけるある噂を知らぬのか？」
「噂……と、言いますと？」
「ここに足を運ぶ者が居らぬ理由じゃ。お主、余所者であろう？」
これは驚いた。私の姿を見ず、声だけで推測するとは。
「そうでござる。私は先週末から来月まで、こっちに下宿する予定でござる」
「何用で参ったのじゃ？」
「外国の友人の所へ向かうための、船を準備して頂いていて……、待つよりは手伝いたくてここに来たのでござる」
「うむ……」
幼いその声は、私の言葉に押し黙る。
何やら考えているようで、しばらく待つと、
「…………教えてやろうか？」
そう言った。
その悪戯っぽい声色に、一瞬だけ躊躇した。
だけど、それは一瞬だけ。
私はこくこくと頷いた。
「ふふふ。いいか、雨月。ここにはな……化け狐が出るのじゃ」
「……へっ？」
「ここは呪われた社。人を死に陥れる狐を封じ込めた祠じゃ…」
ふふふふふふ……、と彼女は笑い続ける。
分かってしまった。
今、笑う彼女が……一体何者なのか。
「お主を食ろうてやろうかえ……？」
カタリ。
障子が開く音がした……。
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桜鈴@雪猫(プロフ) - 紅うさぎさん» 3点セットですwwwww (2015年6月22日 7時) (携帯から) (
レス) id: 6d85449b6c (このIDを非表示/違反報告)
紅うさぎ(プロフ) - 桜鈴@雪猫さん» 三点セットwww (2015年6月22日 0時) (携帯から) (レス) id: 6f89c7bf5f (このIDを非表示/違反報告)
桜鈴@雪猫(プロフ) - 夢主が可愛い。面白い。雨月が鈍いの3点セットwwwww (2015年6月21日 21時) (携帯から) (レス) id: 6d85449b6c (このIDを非表示/違反報告)
紅うさぎ(プロフ) - limeさん» みたらし団子おいしいですよね(笑) 夢主と食べたいですwwww (2015年4月18日 12時) (携帯から) (レス) id: 6f89c7bf5f (このIDを非表示/違反報告)
lime - みたらしwww 安定の鈍さwwwwww みたらし美味しい← ﾂﾝﾃﾞﾚ夢主めんこいっ!!絶対ﾓﾌﾓﾌしたい← (2015年4月18日 8時) (レス) id: bd91085028 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅うさぎ
| 作成日時：2015年3月10日 0時
