012. ページ13
[雨月Side]
「……ふ、ハッ！馬鹿馬鹿しい！」
お狐様は笑い飛ばした。
次に冷笑を浮かべると、金色の瞳を歪めて私を見つめる。
「人間風情が何を申すかと思うたら！思い上がるなよ、雨月。お主なんぞに叶えられる願いなら、妾が自分自身の力で成し遂げておる！」
「む…。そんなことないでござるよ。私にだって……」
「人の身に出来ることなぞ限られておる」
ハンっと嘲笑するお狐様に、私は眉間の皺を寄せた。
確かに、私に出来ることは限られている。それに比べて、私の出来ることはお狐様の妖術の前ではありの所業に等しい。
でも、そんな言い方しなくていいじゃないか……。
お狐様に何かしたいだけなのに。
「でも……、私は……」
「…………む」
突然、お狐様は立ち上がった。タシっと足を広げて、真上を見上げる。
「……最悪じゃ」
ポツリと呟かれた言葉。その理由を問うより先に、頭上から声が降ってきた。
「人間？人間だっ！」
私は上を見上げて、目を剥いた。
人が……、私より少しばかり年老いた男が白い仮面をつけ、空を飛んでいたのだ。
「人っ……なのに、空を飛んでるでござる！」
「阿呆！アレの何処が人間なものかっ！」
バサっ……！
夜空から姿を現す、漆黒の翼。
男はそのまま私とお狐様の前に舞い降りると、白い仮面を外した。
その下からは烏の瞳と嘴が現れて、度肝を抜いた。狼狽えた私を見て、人形の烏は嗤う。
「ククク…。旨そうな人間だ……。女、これは主のモノか？」
「……堕ちた烏になんぞ語らぬ。それより、去ね。今、妾は虫の居所が悪い」
堕ちた……烏？
「…ほぉ。女、此方の事を知っているのか」
「妾は去ねと申しておる」
バチっ……！
小さな火花が散った。金色の炎。
ふわりと宙に浮く銀色の髪が私の視界を遮り、もう私からは烏の姿は見えなかった。
“見るなよ、雨月。コレは普通のあやかしとは異なるものじゃ……。妾たちはコレを堕落したあやかしと呼ぶ”
「！！」
頭の中に、声が響いてきた。
それは今、目の前で凛と姿勢を伸ばすお狐様の声。
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桜鈴@雪猫(プロフ) - 紅うさぎさん» 3点セットですwwwww (2015年6月22日 7時) (携帯から) (
レス) id: 6d85449b6c (このIDを非表示/違反報告)
紅うさぎ(プロフ) - 桜鈴@雪猫さん» 三点セットwww (2015年6月22日 0時) (携帯から) (レス) id: 6f89c7bf5f (このIDを非表示/違反報告)
桜鈴@雪猫(プロフ) - 夢主が可愛い。面白い。雨月が鈍いの3点セットwwwww (2015年6月21日 21時) (携帯から) (レス) id: 6d85449b6c (このIDを非表示/違反報告)
紅うさぎ(プロフ) - limeさん» みたらし団子おいしいですよね(笑) 夢主と食べたいですwwww (2015年4月18日 12時) (携帯から) (レス) id: 6f89c7bf5f (このIDを非表示/違反報告)
lime - みたらしwww 安定の鈍さwwwwww みたらし美味しい← ﾂﾝﾃﾞﾚ夢主めんこいっ!!絶対ﾓﾌﾓﾌしたい← (2015年4月18日 8時) (レス) id: bd91085028 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅うさぎ
| 作成日時：2015年3月10日 0時
