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[雨月Side]
眠れない夜。
私は森へと足を運んだ。
目的があるわけでも、約束をしたわけでもない。
ただ、なんとなく……呼ばれているような気がしただけ。
……ただ、それだけ。
冬の夜は寒い。凍てつく風が、耳元で鳴き声をあげ、吹き荒れる。 寒そうな裸の木々を揺らして、ついには空に溶けた。
分け入った山の蕾もつけぬ裸木、一本一本を見ながら、私は足を進める。
ずいぶんと深くまで入ると、森の端に辿り着いた。
この森は、三日月の山に囲まれているから、絶壁が見えれば、そこが最果てとなる。
そして、その絶壁の手前に小さな社が会った。
古びた建築物だ。少しばかり、歴史を感じる。
私は社の縁側に腰を下ろした。ギシ……と軋むが、多分壊れないだろう。
立っていた時より視線が低くなった。だからか、この森を大きく感じる。
そう言えば、ここはおかしな森だ。
山の三日月の開いた部分……つまり、人が出入り出来る口に、赤い鳥居が幾つか並んでいた。
まるで、この森全体が神社の扱いみたい。
だが、この社は神社とか思えない。何せ、大鈴も無ければ、賽銭箱もない。ただの障子張りの社なのだから。
私は胸に仕舞い込んでいた笛を手に取った。
愛用している、横笛だ。種類は龍笛。高低自在なその笛は、私の一番のお気に入り。
７つの穴に指を添え、笛の口へと唇を押し当てた。
それから、吹く。
少し高めの声をあげて、龍笛は美しい音色を奏でた。
その次は低めに。
高い音から低い音まで。縦横無尽に駆け抜ける様から、“舞い立ち昇る龍の鳴き声”と言う意味合いで、『龍笛』という名前をつけられたらしい。
そんな音を、私は愛す。
軽く笛に唇を落として、吹く。
寒がる木々の隙間を、音色が滑る。
それは龍が舞い飛ぶ如く。
私の指に弄ばれ、素直に啼くその声は、なんて美しい……。
私は薄く目を瞑って……その時。
「うるさいぞ！夜分に何事か！」
幼い子供の声が聞こえた。
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桜鈴@雪猫(プロフ) - 紅うさぎさん» 3点セットですwwwww (2015年6月22日 7時) (携帯から) (
レス) id: 6d85449b6c (このIDを非表示/違反報告)
紅うさぎ(プロフ) - 桜鈴@雪猫さん» 三点セットwww (2015年6月22日 0時) (携帯から) (レス) id: 6f89c7bf5f (このIDを非表示/違反報告)
桜鈴@雪猫(プロフ) - 夢主が可愛い。面白い。雨月が鈍いの3点セットwwwww (2015年6月21日 21時) (携帯から) (レス) id: 6d85449b6c (このIDを非表示/違反報告)
紅うさぎ(プロフ) - limeさん» みたらし団子おいしいですよね(笑) 夢主と食べたいですwwww (2015年4月18日 12時) (携帯から) (レス) id: 6f89c7bf5f (このIDを非表示/違反報告)
lime - みたらしwww 安定の鈍さwwwwww みたらし美味しい← ﾂﾝﾃﾞﾚ夢主めんこいっ!!絶対ﾓﾌﾓﾌしたい← (2015年4月18日 8時) (レス) id: bd91085028 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅うさぎ
| 作成日時：2015年3月10日 0時
