推しと仕事は辛すぎる3【アイドリッシュセブン】 (ページ26)

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106話　～過去～ページ26

千「いいものじゃなかったって思う根拠を教えて」

貴女「...。」

「千くん気にしなくていいよ！」

「そうだよ今回の新曲超よかったんだから!!」

千「ちょっと黙ってて」

万「おい,千」

貴女「千さんは新曲のどこが好きですか」

千「？」

意味が分からないという顔をしている千さん

それを分かった上で話を続けた

貴女「千さん自身,前の曲の方がこだわりが多いです
今回の曲千さん自身好きなフレーズやこだわり少ないですよね？」

千「そうね」

貴女「だからです,だからあんまりいいものじゃなかった
って私は思ったんです」

千「...。」

貴女「1曲1曲にこだわってるのを見てきたから今回の新曲はよくなかった,とりあえず新曲だすか...みたいな作り方されたら曲が可哀想です」

今思えば曲を作ったこともない私がこんなことを言うのは

無礼どころじゃすまなかっただろう

千「君,名前は？」

貴女「A」

千「へぇ,Aね」

貴女「私予定があるのでもう行きます
私は自身を捨ててでも作り上げる千さんの曲が好きです
だからもっとこだわってもっと曲に執着してほしい
では,失礼します」

そう言って私はその場から去った

千さんにどう影響したかは分からないけどそれでも伝えたかったんだと思う

それからと言うものLIVEに行けばRe:valeの2人

特に千さんに声をかけられるようになった

千「また来てくれた」

貴女「そりゃ好きですから」

万理「来てくれてありがとう」

千「Aは普段なにしてるの？普通の学生じゃないよね？」

貴女「地下アイドルしてます」

2人とも驚いた顔をしていた

こんなぶっきらぼうなやつがアイドル!?って思ったにちがいない

貴女「いいものじゃないですよ」

千「今度見に行かせてよ」

貴女「嫌です」

千「フラれちゃった」

万さんに困り顔で言う千さん

万さんも当たり前だろ？って顔をしてる

千「でも丁度よかった」

貴女「？」

千「僕たちもうすぐ方向性変えるんだ」

万理「おい,まだ公開前だろ？」

千「Aだから教えてあげる,僕たちアイドルになるよ」

貴女「アイドルに？」

千「楽しみにしてて」

それだけ言うと千さんはファンの皆のなかに戻っていった

万さんは私の方をみて

万理「きっと千は1番に伝えたかったんだねw」

そう言って千さんを追いかけた

2人の中で私も特別な存在だったらしい