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100話 ページ20

「危ない!!」



貴女「え?」





動けなかった

視界に入ってきたのは立て掛けてあったセットが倒れてくるところ



目を閉じて痛みを待った

けどそれよりも先に誰かが私を引っ張った感覚があった





貴女「百..さん?」



百「A怪我してない!?」





助けてくれたのは百さんだった

私を引っ張って倒れてくるセットから守ってくれた

私は今百さんの胸の中にいたのだ





千「百!!」



夏菜「A!!大丈夫!?」



貴女「私は大丈夫...百さんは!?怪我とかしてない?」



百「俺も大丈夫!Aが無事でよかった」



貴女「ありがとう」





あまりにも大きな音だったからスタッフさんや

近くにいたタレントたちも顔を覗かせていた






「お怪我はありませんか!?」



百「大丈夫で〜す!」



「おい!誰だセットここに置いたやつ!!」



「固定してなかったのか!!」





スタッフさんの怒りが聞こえる

そんな中,私のスマホが鳴った





貴女「非通知...もしもし」



「なぁ〜んだ生きてたの?そのまま下敷きになっちゃえばよかったのに」



貴女「っ!?」





反応をみて察したのか千さんが私のスマホを取ってスピーカーモードにした

その場にいた皆がスマホから聞こえる声に耳を傾ける





「下敷きになってれば大嫌いなアイドル活動しなくて済んだのにね〜,残念だな」



夏菜「誰がアイドル嫌いだって!!」



「目立ちたがりの集まりとか自己中の体言とか言ってたよね懐かしいな〜,ねぇA?」



貴女「...」



「まぁいいや,まだまだ手はあるから」



千「お前は誰なんだ」



百「なんのためにこんなことしてんだよ」



「精々残りのアイドル人生楽しんで〜」



百「質問に答えろ!!」





百さんのその声と共に通話は切れてしまった

その場は静まり返った

それを打ち砕いたのはスタッフさんの声だった





「固定していた紐が切られてます」



「おい,固定金具も壊されてるぞ!」





明らかに人為的な事故

ただセットを置いていたところは監視カメラの死角だった



色々頭で考えていると呼吸がしずらくなってくる

昔あった過呼吸の症状





千「用意周到すぎる」



夏菜「とりあえず万ちゃんに連絡...A?」



貴女「...っ!?なに?」



夏菜「...どこかで休も?」



貴女「大丈夫!他に怪我した人とか巻き込まれた人いなくてよかった」



夏菜「...。」

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こんこん。 - 初コメ失礼します!好きです!大好きです!!顔のにやけがずっと止まりませんでしたし、夢主ちゃんの過去がすっごく気になります...!頑張ってください、応援してます! (5月11日 8時) (レス) @page27 id: 679cde8edf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こしあん | 作成日時:2024年3月15日 15時

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