(26)鼓動 ページ28
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あのとき、というのはAが途中から寝たフリをしていたときのことで。
それを瞬時に理解したAは慌てながら答えた
『あの、えっと… 名前呼ばれた気がして、フワフワ意識さまよってたら手が触られる感覚が分かって、………その、最後の言葉が聞こえて』
真っ直ぐな言葉と、真っ直ぐな目に逃げることも出来ずにオドオドとしながら言葉を紡いだ
それを聞いて
「よかった」
伏黒はそう呟いて少しばかり口角を上げた
でも、すぐにまた真剣な表情に戻す
「俺、結構本気ですよ。
言葉に出してから、誰にも取られたくないって思うようになりました。
だから…____俺のこと、考えといてください」
「言いたいこと言えたので戻ります」と、淡々とAに背を向けて歩き出す
Aは、どうして自分なのか と聞こうとしたが口が思うように動かなかった
なぜなら、どんどんと速まる鼓動がうるさく鳴り響いて邪魔をしたからだ
そして角を曲がってお互いの姿が見えなくなった後、2人同時に座り込んで赤くなった顔を覆ったことは知る術も無い
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ほやっく(プロフ) - souさん» コメント嬉しいです〜!!読んでくださりありがとうございました!!! (2022年1月23日 10時) (レス) id: f8046942e5 (このIDを非表示/違反報告)
sou(プロフ) - 完結おめでとうございます!お疲れ様です!私も恵くん大好きなのでオチが恵くんでとっても嬉しかったです!! (2022年1月22日 21時) (レス) @page40 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ほやっく | 作成日時:2021年3月3日 19時