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(25)あのとき ページ27

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翌日からAはわかりやすく伏黒に動揺していた。



朝会えば挨拶をするときは目を合わすことが出来ずに声が裏返り、昼休みすれ違っても会話することなど出来るはずも無く。





数日後、事情を知っている釘崎がその様子を見かねて伏黒に聞いた






「あんた、Aさんに告白でもしたわけ?」



「……え!?告白!?伏黒が先輩に!??」

「きゃぁ〜!恵くんったらだいたーん!」

「五条先生、ぶん殴りますよ」




虎杖は伏黒がそういう気持ちを抱いていることには、近頃の2人の様子を見ていてなんとなーく察していたものの、告白というところまで行こうとしていることには驚いたらしい。



五条は人の色恋沙汰が大好きなようで、ヘラヘラと笑いながら会話に入ってきた




「で、告白したの?」

「………」

「伏黒、無言は肯定ってやつだよ」

「キャー!恵くんったら────グフッ」

「なんで術式解いてたの先生」





有言実行、伏黒が五条の頬に一発拳を振り切った。


五条曰く「恋に悩める生徒の拳は受け入れなきゃ♡」だとか。





伏黒は悶々と考えた末、あれやこれやと言われる3人から離れるように立ち上がる



「ちょっと、どこ行くのよ」

「…聞いてくる」

「え!?何を?!」

「まさか返事急かすとか───」





またまた五条の言葉を遮るように教室の扉を閉めた




返事、なんてそんなところまで行かない






「_____小南先輩」





伏黒が後ろから見つけた小さなその姿に声を掛けると、ビクリと肩を揺らしてぎこちなく振り返った




『しょ、硝子さんとこに急いでるから、また後でね』




そう言ってトタトタと走り出していて、離れようとするその手首を掴んだ




「俺のこと避けてますね」

『ぐっ…、確信されてる』

「当たり前です」





そう言って眉を下げた伏黒に、『私が悪いだけだから気にしないで』と声をかける



けれども、その言葉を聞いて伏黒は首を横に振り、腕を掴んだ手をキュッ…っと握り、こう聞いた







「小南先輩、あのとき起きてましたか」





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ほやっく(プロフ) - souさん» コメント嬉しいです〜!!読んでくださりありがとうございました!!! (2022年1月23日 10時) (レス) id: f8046942e5 (このIDを非表示/違反報告)
sou(プロフ) - 完結おめでとうございます!お疲れ様です!私も恵くん大好きなのでオチが恵くんでとっても嬉しかったです!! (2022年1月22日 21時) (レス) @page40 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ほやっく | 作成日時:2021年3月3日 19時

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