（１７）真希's 反省会 ページ19
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「もしあの餌食ってたのがサメとかだったら死ぬとこだったぞ。お前も、恵も」
『申し訳ありませんでした…』
「スミマセン」
「ったく… ここが安全地帯でよかったな。
Aはもう二度と釣りしてるとき座るな。脚力あんだろ、踏ん張れるように立っとけよ」
『ハイ。』
2人が海に落ちた瞬間を見ていたのは虎杖で。
「先輩と伏黒おっこった！やべぇ！」という叫び声に全員が瞬時に反応して、迅速に対応した。
さすが高専生、対応力は人一倍あった。
そして真希による反省会が行われているのだ
「しっかし恵らしくないナー
お前ならそれくらいのことは頭にあったろ、飛び込まなくても 鵺 出せば良かったんじゃないか？」
「しゃけしゃけ」
「そうね、空からの方が早かったかも」
パンダや釘崎たちに顔を覗き込まれてそう言われて初めて、伏黒は 確かにそうだったな、と理解する
けれど、あのときは "本能のままで" 動いた
助けなければ と、手を伸ばさなければ と、そればかりが頭を埋めつくしていたのだ
「…結局無事なんで、いいんじゃないすか」
「まさに終わりよければ全てよしって感じね」
「あながち間違ってねぇけどな。もうするなよ」
最後にもう一度真希に釘を刺され、そして彼らが風邪を引かないように早めに帰ることとなった
その帰り道、Aは伏黒を呼んでこっそりと話す
『…恵、ありがとう』
「いえ、俺は別に」
『ううん、すごく嬉しかった
私、昔お父さんの釣りで着いてったときは船だったんだけど、そのときも海に落ちちゃったの。ちょっとした不注意でね』
そのときも今日みたいにすぐに助けて貰えたけどね、と話すAの表情は暗かった
『今日も、落ちるって分かったとき…本当はすごく怖かった。
でも…恵も一緒に落ちてきてくれたからか、今日はあのときに比べたら全然へっちゃらだった』
Aは海などを見たり、釣りをしたりする分には平気だが、全身で冷たい水の中に入ることを嫌う。海やプールで泳ぐことが苦手だ
Aは伏黒の一歩前に出て振り返る
暗かった表情が和らぎ、ふわりと花が咲くように笑った
『ありがとう』
ドクンッ…
まただ
また 、_______うるさい
伏黒は顔を逸らし「はい」と小さく返事をして、先を歩くAの横に並んだのだった
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ほやっく(プロフ) - souさん» コメント嬉しいです〜！！読んでくださりありがとうございました！！！ (2022年1月23日 10時) (
レス) id: f8046942e5 (このIDを非表示/違反報告)
sou(プロフ) - 完結おめでとうございます！お疲れ様です！私も恵くん大好きなのでオチが恵くんでとっても嬉しかったです！！ (2022年1月22日 21時) (レス) @page40 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほやっく | 作成日時：2021年3月3日 19時
