2 彼女は夢を見る ページ3
私は今、換装を解いてボーダーの屋上に居る。
その周りに居るのは・・・ボーダーの沢山の人達。
『じゃあね、皆。
葬式は開かなくてもいいから』
風間「待て、Aっ!早まるな!」
出水「そ、そうだ!何も言わないで・・・し、死ぬなんて!」
米屋「やめろ弾バカッッ!余計に最悪な結果になるだろ!?」
そういうこと言ってくれるなら、もっと早い方が良かったな。
私は片脚を宙に浮かばせて言った。
『ーーーバイバイ』
もう片方の足も、地面から離した。
気づいたら、私は空中にいた。
何人かの悲鳴が聞こえる。
もうすぐ、下に落ちる頃だ。
私は、死ぬんだ。
*
『っていう夢を見たのよ・・・』
何だそれ・・・。
なんて、自分でも思う。
それと同時に『物騒だわ、やめろバカヤロー!』
なんて思う自分も居る。
私はこの夢の話を、お好み焼き かげうらで、同年代達としていた。
影浦「そーゆー物騒な話はヤメロ。折角焼いたお好み焼きが不味くなるじゃねーか」
『だって夢って、人に話すとスッキリするからさ。え?こういうの私だけ?』
国近「ハイハイ分かったから。あ、それわたしが育ててたお好み焼きっ!」
当真「あれ、そうだったっけ?」
影浦「ここは焼肉屋じゃねえ!!」
な、何だこの雰囲気は?
まぁそれは置いといて・・・
私の夢の話はどこ行った!?
『それでその夢がさー、なんか変だったんだよね』
犬飼「え、どういうとこが??」
気になる部分だけ聞きやがって、この幼馴染め!
『落ちる直前にだけさ、女の人が見えたの。一瞬だけなんだけど』
人見「もしかしてそれ・・・、幽霊だったりして?」
う、ウソ!?
その場に居た全員が、人見ちゃんの方を向いた。
それを見た人見は、あははと笑う。
人見「冗談だよ冗談!」
『ほ、本当かと思った・・・』
ーーーでもそれが正夢だとしたら。
私はいつか必ず、あんなふうに死んでしまうのだろうか。
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作者名:花梨 | 作成日時:2019年4月14日 13時