傍にいろ〔リヴァイ〕 (ページ10)

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弱点ページ10

壁外の後の訓練

対人訓練か。

「ハンジ～。ペア組もう」
「いいよ」
「手抜きしないでよ」

そう息巻いていたのに、あまり手ごたえがない。

ハンジもどうも手を抜いているみたいに軽い。

なんでだよー

「はあ、はあ」

結果は、私の惨敗。

「A、どうしたの？こんな弱くないよ」
「知らないよ」

後日

後ろから聞きなれた声がして、振り返るとハンジが何かを運んできた。

「A！Aの好きなお菓子が手に入ったから上げるよ」
「え、いいの？これレアものなのに」

ハンジが持ってきたのは、私の好物の「チョコレート」というお菓子だ。
一個食べると、口いっぱいに甘い香りが広がる。

ラッキー

そのあとの対人訓練は、またハンジと組んだのだが、この間と違って体が軽い。
ハンジも力を出してかかってきた。

「なに、A！こないだとは違うね！」
「知らないよ」
「いいことあった？」

ハンジは、興味津々な顔して、顔を寄せてきた。

だけど、今日あったことを振り返っても、特に思い当たることはない。
なんだろうね。本当。