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気づいたら(裏/番外編) ページ45
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裏道side
気づけばいつもその姿を追っていた。
広いスタジオでよく走り回る姿も
俺達に沢山気を配ってくれている事も
楽しそうに仕事をしている姿も
俺の前でコロコロと表情が変わる事も
俺のダメな部分も受け入れてくれる所も
たまに、どこか遠くを見ている姿も
きっと、何かを抱えている事も
多分、気づかないフリをしていたんだろう。
あの夜、泣いた姿を見てから
あの小さくて細い身体を抱きしめてから
弱い姿を見るのは俺だけが良いなんて思ったのは。
その笑顔を守りたいと思ったのは。
いつもの笑顔を自分だけに向けて欲しいと思ったのは。
もしかして高見野さんと付き合ってるんじゃないか、なんて俺らしくもない事を考えてしまった。
多分、もう落ちていたんだろう。
Aさんを好きな俺を
好きになって欲しいと思った。
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作者名:水無月(みなづき) | 作成日時:2023年10月14日 12時