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…
「失礼ですがAさんはおいくつなんですか？」
『私は21歳です』
佐久間さんの大きな目が少し暗さを含んだ。
そして少しの間のあと、佐久間さんはパッと笑顔に戻った。
「若いですね！
じゃあAさんから見たら俺はもうおじさんですね笑」
『そんなことないですよ笑』
佐久間さんの笑顔に釣られてこちらも笑顔になるが、さっきの間が少し気になった。
「答えにくかったら良いんですけれど……
この仕事辛くないですか……？」
佐久間さんの真っ直ぐな目が私を射抜く。
この人に嘘を吐きたくない、でも本当のことを言うのも違う。
『辛くないと言ったら嘘になるかも知れませんけれど、やりがいがありますし…
なんせ佐久間さんとこうして出会えたのもこの場所があってですからね』
精一杯の笑顔で答えた。
本当は毎日辞めたいって思うし、
なんでこうなってしまったのかとも思う。
でも、佐久間さんと会えて嬉しいのは本当のこと。
「本当に強いなぁ…………、Aさんは……」
…
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作者名：虹バラ
| 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/royal_myrt25
作成日時：2021年9月17日 18時
