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佐久間さんはアルコール、私はソフトドリンク。
ゆったりとした時間を過ごしながら、話題は年齢の話に。
『佐久間さんっておいくつなんですか?』
「逆に何歳に見えます?」
『うーん……』
肌や声の質感、体型などを踏まえると20代前半。
サイズぴったりな良い生地感のスーツにハイブランドのロゴが入った革靴、毎回値段を気にせずオーダーするその財力は20代前半だとなかなか難しそう。
「めっちゃ真剣に考えてくれますね笑」
『判断材料が少ないですからね…』
“じゃあ秘密にしておきます。
ミステリアスな方が人って魅力的でしょう?”
と、前に言っていたがその通り佐久間さんはミステリアスだ。
優しくて真っ直ぐで気遣い屋さん、それだけしか知らない。
『じゃあ24歳とかですかね』
そう答えると佐久間さんは一瞬目を丸くした後、嬉しそうに微笑んだ。
「おっ、結構若く見てもらえてるんですね!
嬉しい〜」
この返しの時点でハズレなんだろう。
『本当はおいくつなんですか?』
「28歳です!」
『えっ!?』
「そ〜んな驚きます?笑」
正直に言って全然30代近くには見えなかった。
年齢を知れたはずなのに、佐久間さんへの謎は尚更深くなっていった。
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作者名:虹バラ | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/royal_myrt25
作成日時:2021年9月17日 18時