◆40話 ページ41
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「A、そこまで謝らなくていいんだよ。彩音も悪かったんだから。それで嫌われてるっていうのもあるけど」
彩音ちゃんへの返事に詰まっていると、椅子に座ったままこちらを見つめていた直斗と目があう。
直斗も、なんでこんなだめな奴と一緒にいてくれるんだろう。
よく考えたら今までだって、散々悪いことしてきたのに。
直斗の事とかよく蹴ってるし。
「なんで？なんでみんな優しいの？ずるいよ」
ずるいって、何言ってんだ私。
携帯の向こうで、彩音ちゃんが息をひそめているのがわかる。
私の返事を待ってる。
「……そりゃ、なんだかんだお前いいやつだし。今回のってそんな大ごとか？もう泣くなよ」
気づかないうちにまた泣いていたみたいで、自分でも驚いた。
今日で一生分泣いた気がする。
「ごめん、もう泣かない」
でも、そっか、直斗からしたら大したことじゃないんだ。
女の子二人が喧嘩して、仲直りさせに来たくらいの気持ちなんだろうな。
別に間違ってはないけど、恋愛が混じってるから大変なことのような気がしてしまう。
ずーっと好きだった人が、直斗が、誰かと付き合ってしまうっていうのは、こんなにつらいことだったんだ。
それを勘違いして彩音ちゃんのこと叩いて、……やっぱ最低。
「……人のこと叩くような人間でも、友達、なりたい……？」
声が震えてしまう。
短い沈黙があった。
『……さっきも、言ったでしょ。私はAと友達になりたいんだってば』
「本当に？後悔しないと思う？」
『しないよ』
簡潔な返事が、今はうれしかった。
取り繕うようなべたべたしたものじゃなくて、感情をそのまま口に出してくれたみたいな。
「……ありがとう」
私も、これ以上うじうじ悩んでてもうざいだけだ。
もう、素直になったほうがいい。
ちゃんと、言わないといけないんだ。
「彩音ちゃん、私、彩音ちゃんの事すごく勘違いしてた。いじめの事とかも知らなくて、ひどいことしちゃって本当にごめん。……彩音ちゃんと友達になりたい、と、えっと、私も、思い……ます」
改まってこんなことを言うのは初めてで、言葉がしりすぼみになってしまう。
『うんうん、友達なろ！っていうか私的には結構今更だったー』
……今更って、私が彩音ちゃんを疑って勝手に悪者にしていた間、彩音ちゃんは私のこと友達と思っててくれたのか。
明るい返事にほっとしながら驚いた。
「彩音ちゃんやっぱただの素直な子だ……。ほんと、ありがとう」
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みなとS*(プロフ) - まゆみさん» 読んでてぱっと感じる印象とは違った、っていうのを目指していたので嬉しいです……！コメントありがとうございました、頑張ります〜 (2019年6月13日 5時) (
レス) id: 9a77893b90 (このIDを非表示/違反報告)
まゆみ - 面白かったでっす！！彩音さんは友達たくさんいそうなイメージあったけど実際はいじめられてたんですね。いじめって怖い。これからも頑張ってﾈｰ!!!＾＾ (2019年4月15日 3時) (レス) id: d4ac2eaa92 (このIDを非表示/違反報告)
みなとS*(プロフ) - アラーネアさん» アドバイスありがとうございます。おもしろかったといってくださり光栄です。アドバイスを糧に精進します！ (2018年11月2日 22時) (レス) id: 06aef33b9e (このIDを非表示/違反報告)
アラーネア(プロフ) - いいですよ！ですが、面白かったですよ！！完結していますが頑張ってください！！ (2018年11月2日 16時) (レス) id: 7bda2fd29b (このIDを非表示/違反報告)
アラーネア(プロフ) - 読みました！！セリフ以外全てが夢主sideになっているのはなるべく避けたほうが良いです。そして、もう少し人の様子などを入れた方が、読み手も想像しやいです。小説は、いかにどれだけ文章で状況、様子を表現できるか。ですので、夢主が考えていることは（）にした方が (2018年11月2日 16時) (レス) id: 7bda2fd29b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みなとS* | 作者ホームページ：
作成日時：2018年7月27日 7時
