◆39話 ページ40
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「……いじめ、って、本当に？勘違いじゃなくて？」
自分のしてしまったことがようやくわかった。
確かに私もつらい思いをしたけど、それの半分は勘違いがあったせい。
「嘘とか言わねえし。俺に得がない」
「そう……だよね」
だから、にらんだ時驚かれたんだ。
直斗と夏祭り行くって約束の時も、ちゃんと謝ってくれてた。
よく考えたら暴力とか決定的なこともされてない。
全部、被害妄想だったとか。
……ほんと今更。
「直斗、ちょっと電話してもいい？」
本人に聞かないと分からない。
全部嘘かもしれない。
そんなわけないとはわかってるけど、それでもやっぱり確かめないと気が済まない。
「いいよ。彩音？」
「……うん」
立ち上がって机の上に置いてあった携帯を手に取り、彩音ちゃんに電話をかける。
呼び出し音が、異様に長く感じられた。
『はい、もしもし。Aだよね？えっと、あの』
「いじめられてるってほんと？」
前置きも何もなしで、彩音ちゃんの声が聞こえた瞬間に言っていた。
『……直斗君に聞いたの？』
ああ、だめだ。
もう何も言い訳は効かない。
勝手に勘違いして、一人で考えすぎて、それで何も悪くない彩音ちゃんを叩いたんだ。
「ごめん」
謝ったってどうにもならない。
わかってる。
それでも謝らずにはいられない。
「ごめんなさい」
『あの、A？えっと、叩いた……こと？それなら大丈夫、慣れてるから！』
慣れてる。
いじめって、暴力とかもあるんだ。
素直すぎるだけの優しい子って、わかってたはずなのに。
ちゃんとわかってたはずなのに。
「ごめん……」
飽きもせず、また涙が頬を伝っていった。
「私、勝手に勘違いして、ひどいことした。本当にごめん。なんて罵倒されてもかまわない。ごめん」
許してくれるわけない。
痛みは大したことなかったかもしれないけど、きっと裏切られたと思っただろう。
こんなことってあるのか。
まるで少女漫画だ。
『……謝らなくて、いいよ。私もひどいことしてたから。ごめんね』
「そんなの全然っ……」
私が勝手に考えすぎてただけなのに。
『ううん、謝らせて。聞いたかもしれないけど私女の子の友達全然いなくて、Aと仲良くなれそうだったから嬉しかったの。またそれを失うところだった。謝ってくれるんならAはいい子だよ。全部忘れていい。……でも、だから、その……友達にならせて？』
……なんでみんなこんな優しいの？
私、悪いことしたのに。
優しすぎるよ。
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みなとS*(プロフ) - まゆみさん» 読んでてぱっと感じる印象とは違った、っていうのを目指していたので嬉しいです……！コメントありがとうございました、頑張ります〜 (2019年6月13日 5時) (
レス) id: 9a77893b90 (このIDを非表示/違反報告)
まゆみ - 面白かったでっす！！彩音さんは友達たくさんいそうなイメージあったけど実際はいじめられてたんですね。いじめって怖い。これからも頑張ってﾈｰ!!!＾＾ (2019年4月15日 3時) (レス) id: d4ac2eaa92 (このIDを非表示/違反報告)
みなとS*(プロフ) - アラーネアさん» アドバイスありがとうございます。おもしろかったといってくださり光栄です。アドバイスを糧に精進します！ (2018年11月2日 22時) (レス) id: 06aef33b9e (このIDを非表示/違反報告)
アラーネア(プロフ) - いいですよ！ですが、面白かったですよ！！完結していますが頑張ってください！！ (2018年11月2日 16時) (レス) id: 7bda2fd29b (このIDを非表示/違反報告)
アラーネア(プロフ) - 読みました！！セリフ以外全てが夢主sideになっているのはなるべく避けたほうが良いです。そして、もう少し人の様子などを入れた方が、読み手も想像しやいです。小説は、いかにどれだけ文章で状況、様子を表現できるか。ですので、夢主が考えていることは（）にした方が (2018年11月2日 16時) (レス) id: 7bda2fd29b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みなとS* | 作者ホームページ：
作成日時：2018年7月27日 7時
