検索窓
今日:23 hit、昨日:17 hit、合計:13,836 hit

兵庫水軍の海の段2 ページ47

仙蔵「─────ということでな、喜八郎が龍之介は穴に落ちてくれないと言って拗ねていたぞ」

『だって落ちたら、その衝撃で義足の鉄のバネが歪んじゃうじゃない。直すの、けっこう大変なんだよねぇ』

仙蔵「そういうわけで、今後しばらく落とし穴の量が増えるかもしれん」

『とりあえず心の中で伊作と留三郎に謝っておくとしよう』

龍之介が念のためトンカチを用意しておくべきか…と考え始めたあたりで、兵庫水軍の海が見えるところに着いた

浜辺にいた水練の舳丸、重がこちらに気付いて手を振る

『近道しよっか』

仙蔵「そうだな」

絶妙なところで手を抜くのがこの二人

そろって崖から飛び降り、斜面を滑ってそのまま浜辺に着地した

忍者流の、近道だ

重「おぉ〜!さすがですね!」

舳丸「ようこそ」

重「あれ、今日は杖は持ってないんですね?」

『はい、ゆっくりでもちゃんと自分の足だけで歩くのも、また鍛練ですから!』

仙蔵「不安定で心配が止まりませんでした…」

舳丸「お二人ともお疲れさまです、では、水軍館へ…」

舳丸に促され、二人が浜辺を歩く


そして、四人からずっと離れた浜辺にはドクタケ忍者たちの姿が…



水軍館にて

義丸「おや、いらっしゃい。…龍之介君、今日は女装じゃないんだね」

仙蔵「…え?女装…龍之介?」

『この間の実習帰りに学園長先生のおつかいに来たときのこと言ってます〜?実習でもなかったら別に好き好んで女装なんてしませんよ』

ハハハ、とにこやかに返す龍之介の後ろからじっと警戒心とともに見てくる仙蔵に、義丸がイイコトを思い付く

義丸「あんな美人を街で連れていたら注目の的じゃないですか〜。今度のお会いしたらお茶でもどうかと思っていたのに」

『えぇ〜、まぁ美人かはおいといてもお茶は是非

仙蔵「義丸さんには渡しませんよ」

龍之介の言葉をさえぎって背中に隠す仙蔵に、義丸がニヤニヤする

そして、あとからやって来た鬼蜘蛛丸に義丸がチョップを入れられた

兵庫水軍の海の段3→←兵庫水軍の海の段1



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (18 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
56人がお気に入り
設定タグ:忍たま , 六年生 , 男主
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2023年9月22日 8時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。