小休止1 ページ45
伊作「ところでさ…皆の初恋ってどんな子?」
もはや当たり前のように溜まり場になったい組の部屋で、伊作が切り出した
驚いた面々がお茶を吹き出す
留三郎「は、はぁ!?」
伊作「実は今日、保健委員で話題になって…」
小平太「初恋…?」
長次「恋…か…」
文次郎「そう言われると案外難しいな」
留三郎「ぐっ…こればかりは文次郎に同意だ…」
伊作「まぁ10歳からほとんど学園で過ごしているからね…。実際僕も答えられなかったし…。仙蔵、お前は?」
仙蔵「龍之介だな」
文次郎「清々しいな、お前…」
仙蔵「隠すこともあるまい(…今もそうだと言ったら、コイツらは引くだろうか…///)」
そんなことを話している内に、仙蔵が委員会活動のために部屋から出ていく
それと入れ替わりに、少し遅れて龍之介が入ってきた
『うわ、溜まり場になってる…汚さないでくれよ〜?』
伊作「ね、さっきまで話してたんだけど、龍之介は初恋ってどんな子?」
『仙蔵』
文次郎「揺るがねぇな、お前は…」
伊作の言葉にかぶさるように即答した龍之介に文次郎が苦笑する
『まぁ本人には言わないけれどねぇ?だって「初恋」、だろう?』
留三郎「まぁな」
伊作「そうだねー」
((((((今も、の間違いじゃなくてか…?))))))
伊作ら6人の心の声が揃った瞬間、雷が鳴り響き大雨が降りだした
『えぇ〜!?ねぇ文次郎、留三郎、なんか心通じあわせたりしたかい?』
「「いや別に」」
『…(ジトー』
「「ほんとに何にもないって!」」
『似た者同士…』
龍之介がため息をついて呟いた
びしょ濡れになり、不機嫌になった仙蔵が文次郎と留三郎を締め上げにくるまで残り3分19秒─────
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作者名:湊 | 作成日時:2023年9月22日 8時