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改-塀登りができないの段7 ページ35

期待の眼差しでしんべヱを見ながら学園内に入っていく三人を見送った龍之介が、ソッと姿を現したクロを撫でてやる

『おつかれ。いっぱい走って楽しかったろう、ゆっくり休んでくれ給え』

「ワフッ」

マーキングするように龍之介に体を擦り付け、クロが森に入ったいった

それを見送っていると、学園内から歓声が上がる

龍之介が門をまたぐと、乱太郎きり丸が大喜びし、山田先生は目を輝かせている

しんべヱ「やれば、出来るんです…!」

『やぁ、おめでとう。そろそろ夕飯の時間だよ、食堂に…』

きり丸「行こう、しんべヱ!」

乱太郎「お祝いだよ!」

しんべヱ「あぁ…大盛りでいいんだよね…?」

キザったらしく微笑んだしんべヱと、喜ぶ二人が去っていく

あとには山田先生と龍之介が残された

山田「いやぁ、五十嵐のおかげだよ!」

『あぁ…でも、喜ぶにはまだ早いかもですよぉ、山田先生?』

山田「え?」

『食堂に行ったら分かると思います…』

龍之介に言われ、山田先生が食堂に行き、そこで見たものは…

きり丸「しんべヱ、食べ過ぎだって!」

乱太郎「せっかく痩せられたのに〜!」

何杯も食器を重ね、すっかりもとの体型に戻ってしまったしんべヱの姿…

山田「だぁ〜!」

思わずずっこけた山田先生

『やっぱりねぇ…ま、一件落着!ってね?』

乱太郎「全然落着じゃありません!」

『ハハハ…w』

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作者名: | 作成日時:2023年9月22日 8時

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