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六年生の実戦的実習の段 2 ページ3

バリィッと空間を破って現れた土井先生が怒鳴る

『さすがの察知能力ですねぇ、土井先生』

土井先生「胃が痛くなる気配がして…」

(かわいそうに、土井先生…)

しんべヱ「手裏剣の有効距離…」

きり丸「ん〜?」

乱太郎「あっ、分かった!わたしたち、まだそこ習ってないんだ!」

土井先生「教えたはずだ教えたはずだ教えたはずだ!!!!」

『…(哀れみの目)』

土井先生「うぅ、胃が…」

勢い余って空間の裂け目から飛び出してきた土井先生が、よろよろとうずくまる

『君たち…先生の胃が限界突破する前に教えてあげようか…』

土井先生「すまない五十嵐、説明を頼む」

『はい
 あらためて、手裏剣の有効距離は2〜5間、つまり3.6〜9m
 それに比べ、競技としての弓道は自分から的まで28m
 打ち方によってはもっと遠くまで飛ばせる
 だから、どちらかと言うと手裏剣は中距離武器に分類される』

土井先生「さすが六年い組」

『一年の始めのころに習ったはずなんですけどねぇ…』

土井「うぅぅ…」

『あ、すいません』

追い討ちをかけてしまったことに気付いた龍之介が謝っていると、裏庭から見える廊下から声がかけられた

仙蔵「おーい、龍之介。学園長先生からのお呼び出しだ」

『あ、分かった!全く、いつもの突然の思い付きだろうけどね。…それじゃ君たち』

「「「?」」」

『こっからは土井先生にたっぷり教わるといい』

ニコッと笑う龍之介に、らんきりしんが悲鳴をあげて土井先生を振り返る

「「「ヒィ!」」」

土井「逃がさないぞ、お前たち…」

「「「いやぁ〜!」」」…





仙蔵「何があったんだ?」

松葉杖で体を支えつつも、右足が義足であることを感じさせない身軽な動きで、ひょいと自分の隣に着地してきた龍之介に立花仙蔵が聞く

『一年は組のお約束、で僕に向かって手裏剣が飛んできてねぇ。それからはカクカクシカジカよ』

仙蔵「なるほどな。土井先生もお疲れな訳だ」

『今日は朝食に煮物でちくわが出たといってやつれていらしたし、教職って大変なんだねぇ』

仙蔵「練り物は教職と関係ないと思うが…」

午前中の出来事を思い出した仙蔵が苦笑する

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作者名: | 作成日時:2023年9月22日 8時

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