私がいないハイキューの世界

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と、言ってもまだ先な話だ。今は合宿中。明日明後日にでも音駒高校と練習試合をする。意外にまだ先であった。確かに日付けとしてはもう少しなのだが。


「A、Aは今日はここに泊まるよな？な？」


田中先輩と西谷先輩に肩を掴まれ揺らされる。これは合宿での毎日の恒例だった。確かに、昨日といい私と清水先輩は家に帰ってたからなぁ。男ばかりじゃ気分悪いかな、とは思った。だが、断る。


「すいません」

「ッAだけでも良いからさぁあ‼︎」


西谷先輩が私の肩を強く掴み始めた。痛いけど私はここには止まらん‼︎だって今日は一番幸せな時間を過ごすんだもの。


「すいません、今日は清水先輩の家に泊まらせていただくので」

「裏切り者‼︎裏切り者‼︎」


田中先輩と西谷先輩は血の涙が出るんじゃないかってぐらい悔しがっていた。なんか、清水先輩の愛される光景が最近癒しになってきた私にとったら、凄く微笑ましい光景なんだけれど。


「・・・A、行こう」

「あ、清水先輩‼︎了解です‼︎」

「潔子さぁあああん‼︎」


やっぱり耳がキーンとして微笑ましくはないな。でも、こういうのが楽しい。


「・・・あ。そういえばA」

「？はい、何でしょう」

「及川っていう人、Aが気付いてないだけだと思うけど、凄い睨みきかせてたよ」

「あぁ、練習試合のバスに乗る前のことですか？」

「・・・その時 も ある」

「？まぁ、お姉さんが取られて影山君に嫉妬してると思ってます。凄く及川君私に影山君の文句言ってきますもん」

「影山の気持ちが分かるかも」

「？取られる気持ちですか」

「・・・ハァ」

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