どこまでも、深く深く (ページ23)

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二十一話ページ23

二人は花畑に着くと馬を降りる

｢これが花かぁ...｣

｢これが前渡したラベンダー｣

｢この白いのは？｣

｢マーガレット｣

｢あそこの黄色いのは？｣

｢ひまわり｣

人魚からの質問にポンポンと答える少女
ふわりと風が吹き、花の香りが広がる

｢前の花冠作ってくれん？｣

｢いいよ、こっち来て｣

花畑に座り込み、少しずつ花を摘む

｢なぁ、Aこっち向いて？｣

｢ん？｣

人魚は少女の頭に白い花を頭飾りのように挿す
黒く艶のある髪に白が映えた

｢何したの？｣

｢これ挿した｣

｢エーデルワイスか...｣

エーデルワイス、ルドベキア、ラベンダー
ノースポールを使って花冠を作っていく

｢はい、どうぞ｣

｢白多いなぁ｣

｢いいじゃん、別に｣

｢ふふっ、せやね｣

頭に乗せると本当に王に見える
見とれていると人魚はくすくす笑いだした

｢また見惚れとお...｣

｢ぼーっとしてただけ！｣

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花冠の花の花言葉

エーデルワイス:大切な思い出
ルドベキア:あなたを見つめる
ラベンダー:優美
ノースポール:高潔

ここではこう解釈して頂くとありがたいです