検索窓
今日:7 hit、昨日:7 hit、合計:15,411 hit

四十話 ページ42

「おい、いつまで泣くつもりだちくしょー」

「誰...?」

「見ての通り天使だよ〜」

「ほっといて...」

「けっ、じいちゃんから頼まれて助けに来たのによ」

「は?...」



天使から飛び出た思わぬ一言に人魚は目を見開く



「生き返らせれるん?」

「生き返らす+変身だね、条件付きで♪」

「条件って何?」

「ヴェ〜ありがちなのは声が出せないーとか」

「記憶を失うとかだな」

「他、ないん?」

「嫌ならやらねーぞ」



天使はジト目で人魚を見つめる
人魚はしばらく考え込むと口を開いた



「眠るのはダメなん?」

「珍回答かよ...」

「えー、眠らせるなら500年...かな?」

「500年...」



予想の真上を行った答えに戸惑う人魚



「人魚は長生きだから大丈夫じゃない?」

「そうだな、やるぞバカ弟」



天使は片手を繋ぎ、もう片方の手を少女にかざす
そして呪文を唱えた
光が少女を包み、眩しいのか人魚は目を閉じた



「終わったよ〜」

「っあ...!」



人魚が目を開くとそこに見えたのは
人魚になった少女
腹部の傷は綺麗になくなり、白いヒレがあった
すぅすぅと規則正しい寝息を立てている



「ありがとう...!」

「じいちゃんがどうにかしろって泣きついたらね」

「やるしかなかったんだよコノヤロー」

「じいちゃん...って...」



そう天使に話しかけようとした人魚だったが
いつの間にか天使は消えていた



「兎に角帰らんと...」

エピローグ→←三十九話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (14 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
24人がお気に入り
設定タグ:ヘタリア , 小説 , ポルさん
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

守宮烏(プロフ) - もみじさん» ありがとうございます^ ^ (2020年6月13日 5時) (レス) id: 1296702c2e (このIDを非表示/違反報告)
もみじ(プロフ) - 良いですね!可愛いです! (2020年6月12日 23時) (レス) id: 61d5d81753 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:守宮烏 | 作成日時:2020年5月3日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。