どこまでも、深く深く

三十八話〜戦闘アリ〜 ページ40

少女と人になった人魚三匹は手下に囲まれる



｢人が多い...！｣

｢おっと、血気盛んやんな｣

｢ケセセッ！散れぇ！｣

｢お兄さん本気出しちゃうよ〜｣



少女はタガーで抑えきれないのか七星剣を抜いた
そして船長のソードブレイカーとぶつかる



｢!?なんで折れねぇんだよっ！｣

｢ぐっ...｣



ソードブレイカーを投げ捨てた船長は
愛用のカットラスを構えた



｢さて、本番だ｣



鋼と鋼のぶつかる音
明らかに少女が優勢だった



｢珍しい剣だなぁっ！｣

｢お前に話す筋合いはないっ！｣



何度もぶつかり合うが決まる気配がない
しかし、海賊は少女に足をかけると
そのまま押し倒した



｢がっ...!?｣

｢はぁはぁ、決着は着いたな｣

｢それはこっちのセリフや｣

｢っ!?｣



声のした方向を見ると
人魚に巻かれていた縄が解けていた



｢今すぐその子を離せ｣

｢無理な話だ...なっ！｣

｢あ゛あ゛っ!?｣

｢Aっ！｣



少女は深く腹を刺され海に投げ捨てられる
それを追いかけるようにして
4匹の人魚が海へと飛び込んだ



｢クソッ...なんで俺は！...｣



皆が去った後船長は苦しそうに胸を抑えていた

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