警告8 ページ9
『はっ、死んでた!?
ここはどこ、私は誰!?そもそも私という存在は存在しているの?それともこの世界はもう死後の世界?』
「あの、死んでませんよ?気を失ってただけで、それも数秒程度…」
『…女神、と、天使?やっぱりここは天界なのでしょうか。』
「天界でも死後の世界でもないです。
急に倒れたんですよ。」
どこかに仰向けにされた状態で意識を取り戻したのだが、どうやら場所は変わっていないようで水道場だった。そんな冷たい所で寝ていたのは良しとして、それでも彼女ら2人が私の顔を覗き込んでいるのは何故だろう。
唯一の救いといえば、未だセレブ御用達(嘘)高級UVカットサングラス(仮)が装着されたままなことだろうか。
それでも彼女らが輝いて見えてしまうのは最早もうこんなものでは抑えきれぬ美しさゆえか…
なんて変なことを考えてふと冷静になる。
『あれ、私生きてる。』
「さっきから言ってますよね。」
そういえば出ていたはずの鼻血も止まっているしとだんだん思い出していく記憶。
私、なんて気色の悪いことしてたのかしら。
ちょっと真面目に考えるとほんとにイカレてるわ。
『あの。どうやら色々とご迷惑おかけしたようで、申し訳ありませんでした。』
「そんな、顔上げてくださいっ」
「こ、こちらこそぶつかっちゃってすみませんでした!」
と、額を地面へ着けて丁寧に土下座をすれば焦ったような女神様のお声と、これまた何故か丁寧に土下座を何度も返してくる天使様。
『とりあえず、お名前、お聞かせ願えないでしょうか…
あ、そういえば私もちゃんと自己紹介してませんでしたよね。
改めまして香澄 Aと言います。ここでバイトをさせてもらっている高校二年の17歳です。』
「谷地仁花であります!!学年は一年です!!よろしくお願いします!!」
「私は清水潔子、3年です。
えっと、1つ年下?なんですね。」
わたしって、そんなにふけてみえる?
会う人会う人に言われ続けてきた「あれ、君って年下なんだね、年上だと思ってたよ」なんて言葉。
もう聞き慣れてきにしたもんではあるが、どこに歳上に見える要素があるのか全く持ってわからない。
っていうか谷地さんは年下で清水さんは年上か…まあそんな気はしてましたけれども。
『清水さんは年上ですか…
あの、敬語は無しで構いませんので、その代わりと言っちゃなんですけど、潔子姉さんと呼ばせてもらっても?』
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未完成。(プロフ) - 続きみてぇ!!! (2022年4月20日 14時) (レス) @page11 id: a30b549139 (このIDを非表示/違反報告)
萌戯(プロフ) - すっごく面白いです!これからも応援しています!更新頑張ってくださいね! (2020年3月11日 16時) (レス) id: 94553c1dd3 (このIDを非表示/違反報告)
めーぷる - インナーマッスルが鍛えられる良い作品ですね(真顔)《訳めちゃめちゃ面白いです 笑いすぎてお腹痛いくらいです!これからも更新頑張ってください》 (2020年1月24日 10時) (レス) id: f01d8b6a59 (このIDを非表示/違反報告)
水面雫(プロフ) - アイクルトさん» ありがとうございます!!自分で作ってると面白いかなんてわからないのでそう言って貰えるととても嬉しいです!!更新頑張ります!! (2020年1月16日 19時) (レス) id: 8bb0b72cc6 (このIDを非表示/違反報告)
アイクルト - 面白かったです!思わず吹き出すくらい←更新、頑張ってくださいね!!応援してます! (2020年1月15日 22時) (レス) id: ef72670758 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水面雫 | 作成日時:2020年1月14日 14時