検索窓
今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:20,897 hit

好き嫌い<二口・青根> ページ5

突然だが、私にはコンプレックスなるものがある。
女子にしては平均よりもちょっとだけ、ほんのちょーっとばかし大きな身長だ。

175センチ。

悪くいえばただの巨人。よく言えばモデル体型なので、マイナス思考に囚われず私は日本人離れのスレンダー体型の持ち主なだけだと暗示をかけている。

顔もいいと自覚しているし、胸もボリュームたっぷりですが何か?
と、強がれるほどには自信あるっす。

それなのにこいつときたら私の傷をえぐるように、ノッポだとか巨人だとかズラズラと嫌味言いやがってっ!

『堅治いじわる、嫌い嫌いー!』

「はあ!?お、おいA!!」

ふんっとそっぽ向いていると、まさか拗ねられるとは思っていなかったのか堅治は焦りまくり。

だいたいアンタだって私と身長そう変わらないくせに何をイキがってんだか。
恥ずかしいと思わないのかね、もう。

私だって好きでこんなどデカい体を持ったわけじゃないんだから。

仁花みたいな可愛らしい感じが良かったのにっ!
つーか堅治の家系の血が少しは混じってんだから大きくなるなんて必然的でしょ。
母さんも背高いし…

と、そんなことを誰に聞かすでもなく考えていると眼前に青根くんを見つけた。

「なあ、悪かったってA。」

『堅治なんて青根くんに比べりゃ身長だって性格だってビジュアルだって何一つ勝って(まさって)ないんだからねっ!』

青根くん大好きーとか言いながら彼の腕に自分の腕を巻き付けると、目にわかるように戸惑っている。

「…」

「おい青根っ!お前も何満更でもない顔してんだよ!!

Aもいい加減機嫌直せって、ほら、後でモンブラン奢ってやるからさ」

『………ケーキ屋さんの?』

「……はいはい、ケーキ屋さんの。」

『やった。堅治も大好きー、いつ行く?今から今から?あ、青根くんも一緒に行って奢ってもらおー!』

「Aてめ……はぁ。」

都合のいいやつだって?
なんと言われようがモンブランは最強だ。
その後、私たち三人は仲良くケーキ屋さんに向かいました。

もちろん金を払ったのは堅治ですけど何か?

嘘。私もちょっと払った。
(結局、青根くんは何も買わなかった)


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
補足
・花宮さんはイケメンより男前、
ヒョロヒョロよりムキムキ派です。

好意は表すべし<牛島・天童>→←お世辞上手<木兎・赤葦>



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (20 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
39人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ゆか(プロフ) - そこで終わりですかあああああああああああ!?続き気になります!!!!更新まってますううう!!! (2020年5月10日 14時) (レス) id: 75e2a494df (このIDを非表示/違反報告)
エマ - とっても、面白いです!!更新、楽しみにしてます。頑張ってくださいね。^^ (2020年2月10日 22時) (レス) id: b5a08e9156 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:水面雫 | 作成日時:2019年9月26日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。