第88話 ページ8
誠side
美桜「その質問は、竜斗にするべきじゃない?低下魔法かかったあとに魔力は増加するし、雰囲気も変わるし……何かあったの?」
……魔族特有の感覚なのかな?
僕も竜斗がなんとなく変わったっていうのはわかったけど気のせいだと思ってた。
竜斗「普段使ってない分の魔力を少し解放しただけ…だよ?」
竜斗のこの言葉を聞いて、僕はなるほどと思った。
けど、美桜は納得してない。
美桜「違う…あの魔力は竜斗とは少し違うかった。それに、雰囲気が変わった理由もないし。」
竜斗がため息をついたように見えた。
竜斗「だから…さっき言った通り。あと、魔力解放すると少し雰囲気変わるってよく言われるんだよ。」
それだけ言うと竜斗はどこかへ去っていった。
美桜が追いかけようとしたけれど僕と冬馬で引き留めた。
何か隠してるのはなんとなくわかるけど今は放っておこう、いつかまた聞けばいいと言って。
美桜「…わかったよ……でも、さっきのはなんだったんだろうな……」
冬馬「そんなにおかしなところがあったのか?」
美桜は頷いた。
少し考えているような素振りを見せると僕たち二人に説明してくれた。
美桜「……例えば普通の状態の竜斗の魔力が5だとすると、白川先輩がフィンブルという魔力低下魔法を使ってきたあとの魔力が3。そのあと竜斗の雰囲気が変わったときの魔力が8。……おかしいほどに魔力があがってるんだよ。それに…あのボレアスという魔法。多分上級魔法の中くらいかな。強化してるとはいえ一撃で気絶させるのはかなり大変なはず。」
誠「そこがおかしい…ということだね?」
美桜「うん。だから問い詰めようかと思ったんだけど……」
冬馬「話してくれそうにないというわけか。」
美桜は頷いた。
竜斗がそういうのを隠すのはいつものことなのだが今回は凄い不可解だったためか美桜もいつもことですまさずに探ろうとしたんだろう。
誠「そーいやさ。このあとAのいえ行くんじゃなかったの?」
美桜「あ、そうだった!よし、いこう!」
僕らはAの家へと向かった。
竜斗のあの秘密が、あの隠し事がのちのち全てに関わるということを全く知らずに。
何千年も終わらない戦いに僕らが巻き込まれていて、それに関わっていることなんてもっと知らずに。
僕たちが真相を知るのは……
きっと、もっとあとだろう。
竜斗の秘密もこの戦いのこともきっと…ね。
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柊沢花月(プロフ) - すみません、今まで見るだけにさせていただいておりましたがサーバーが重くなったら困るのでこの続きは【http://id52.fm-p.jp/623/TRPGyarou/】の方で言っていただいてもよろしいでしょうか?即席というところを用意いたしましたので。 (2017年5月7日 11時) (レス) id: aaf9023767 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柊沢花月 | 作者ホームページ:http://id42.fm-p.jp/436/kagetu331/
作成日時:2016年10月25日 7時