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素敵 ページ17

ありがとうとお礼を手話でしたら何故かモトキ君に抱き締められて、でも嫌ではないから大人しくモトキ君の腕の中に収まってた。


少ししたらパッと離された。どうしたのかと思ってるとモトキ君の手が動く。



[インターホン鳴ったから行ってくるね]
[分かった]



リビングで待ってると戻ってきたモトキ君の後ろにマサイ君もいた。……え、何で?


その疑問が顔に出てたらしく、マサイ君が持ってたスケッチブックを1枚捲る。予め書かれてた文に本当にびっくりした。



《こんばんは。実は2人の写真を撮りに来ました》



写真?2人って…私とモトキ君、だよね?私が今日誕生日だから??もう訳が分からなくてモトキ君に助けて、という視線を送ると理解してくれた彼はこうなった経緯を説明してくれた。


記念に…か。わざわざいいのかな。なんて伝えるより前にモトキ君に立ち上がらせられて並んで立つ。強制なのね??こういう写真なんて久し振りだから作り笑いになってると思うし、緊張して普段の顔ができない。


私の顔が固かったからか、マサイ君がスケッチブックに笑って!と書いた。その文の下にはイラストがある。……人、かな?あ、宇宙人かも!と思ってたらなんとシルク君らしい。ご、ごめんねマサイ君…!


マサイ君には悪いんだけど、見れば見る程何か笑えてきちゃった。その瞬間を見逃さなかったマサイ君がシャッターを押したのが見えた。仕事が早いねマサイ君。


今撮った写真を現像して渡してくれるみたいで、モトキ君と2人で絵しりとりして待ってると見て分かるくらい息を切らしたマサイ君が戻ってきた。そんなマサイ君が渡してくれたのはガラスでできた写真立てに入ったさっき撮った写真。わぁ…!



《本当にいいの?》
《俺からの誕生日プレゼントです。受け取ってください》



また、素敵なプレゼントを貰ってしまった。いつかお返ししないとなぁ。そんな事を考えてるとマサイ君の手が動いた。



[誕生日おめでとうございます]



ちょっとぎこちなかったけど、十分伝わる手話だ。私のために、覚えてくれたんだ。本当に嬉しい。


泣きそうになりながらもありがとうと返すとマサイ君は嬉しそうに笑った。お礼を言うのは私の方なのに。



《マサイ君、写真ありがとう。大事にするね》
《気に入ってもらえたならよかったです》



マサイ君が帰る前にもう一回お礼を伝えた。何回言っても言い足りないくらい。マサイ君、大切な思い出になったよ、ありがとう。

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(プロフ) - mikaさん» そういうコメントくださると本当嬉しいです、ありがとうございます。私の作品が誰かの需要になってるんだと思うだけで頑張れます。でも最近更新ペース遅くなってすみません…。 (2019年11月12日 0時) (レス) id: 6f454b9d63 (このIDを非表示/違反報告)
mika - 尊い... (2019年11月11日 8時) (レス) id: 590e6520a9 (このIDを非表示/違反報告)
mika - 更新されないと思ってたら移行してた笑 (2019年11月6日 16時) (レス) id: 590e6520a9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年10月30日 0時

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