4本の薔薇～another story～【Fischer’s】 (ページ43)

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シルクとザカオのムキムキ料理音痴クッキング！のその後ページ43

夜ご飯の材料をスーパーで買って家に帰るとカレーっぽい匂いが充満してた。

そういえばシルクくんとザカオくんで料理音痴クッキングやるって言ってたな…。

今日のテーマはカレー？

リビングに行くとスプーンを持ったマサイくんとンダホくんがいた。

側にはモトキくんとシルクくんとザカオくん。

ンダホ「あ、りっちゃん！」

マサイ「おかえり」

「ただいま」

シルク「リズハも食べてみて！」

「ちなみに聞くけど、何を作ったの？」

ザカオ「キーマカレーだよ」

「お？割と普通のやつだ」

モトキ「今までの分かりにくいって言われてさ。聞いたことはあるけど作り方知らなさそうなやつにしてみた」

「なるほど。ちょいスプーン貸して」

見た目は中々よさそう。

マサイくんからスプーンを借りて一口食べてみた。

「甘っ！！」

シルク「だよなぁ」

「甘口のカレーとはまた違う甘さ……え、これ何でこんな甘いの」

ザカオ「多分これのせい」

「……これバターナッツ？」

シルク「え！知ってんのバターナッツ」

「一応…ていうか何で皮ごと……」

シルク「だってバターナッツを知らなかったから。なぁ？」

ザカオ「うん」

……うーん、美味しいか不味いか聞かれたらこれは……。

「ごめん、不味い」

シルク「知ってる」

「カレーをこんな不味いと思ったの初めてだわ」

ザカオ「何かごめん」

「いやまあ、我慢すれば食べられるよ」

もう一口。

やっぱ甘い。

ていうかご飯ほしい。

カレーはナンよりご飯派なの。

シルク「なぁ、料理上手なリズハちゃん」

「シルクくんがちゃん付けとか凄い嫌な予感しかしない」

シルク「酷くね！？キーマカレー作って！！」

「ほらぁ！」

ザカオ「リズハちゃんはキーマカレーの作り方知ってる？」

「作ったことないから知らないよ。普通のカレーなら作れるけど」

マサイ「じゃあ料理上手なリズハが何も見ずにキーマカレー作ったらどうなるかってメインで出そうぜ」

ンダホ「いいね！何よりりっちゃんのカレー食べたい！」

「何これもう決定なの？私の意思は？？」

えぇ、マジか。

作れるかな！？

シルクくんに背中を押されて強制的にキッチンに連れてかれた。

「分かったよ、やるよ。やるからまずさっき買ってきた食材冷蔵庫入れさせて」

モトキ「楽しみ～」

「はは、期待しないでくれると嬉しいな……」

まさかこんなことになるとは思わなかったよ。

キーマカレー作れるかなぁ、不安だ。