232.修羅場の始まり ページ37
マサイくんと一緒にスーパーに食材を買いに出かけた日のことだった。
「今日誰来るんだっけ？」
マサイ「シルクとモトキとザカオ」
「なら5人分か」
私の心が平和でいられたのは2人で買い物をして、私が右手、マサイくんが左手で荷物を持って空いてる手を恋人繋ぎして帰ってる途中まで。
マンションがもうすぐ見えてくるってところで、声が聞こえた。
「もしかして、マサイくん？」
高めの女性の声。
2人して背後を振り返ると嬉しそうな笑みを浮かべた女性が私達に駆け寄ってきていた。
「知り合い？」
マサイ「えっ、と……すみません、人違いじゃないですか？」
「ひどーい！高校2年3年で同じクラスだったじゃん！」
マサイ「え？」
花歩「花歩だよ！清水 花歩！覚えてない？」
マサイ「……あ、思い出した」
「本当に知り合いなのね？」
マサイ「うん」
花歩「リズハちゃんだよね？いつも動画見てます！私清水 花歩！同い年だし、花歩でいいよ！」
「リズハです。よろしくね花歩ちゃん」
マサイくんの高校の同級生だったらしい。
マサイくんと繋いでる手を離して彼女に向かって手を差し出した。
花歩「握手？」
「……あ、ごめん、仕事でよく初めての人と会う時握手するから」
花歩「ううん全然！むしろリズハちゃんと握手できて嬉しい！」
つい無意識で手を差し出しちゃった。
花歩ちゃんは私の左手を包むように両手で握手してくれた。
花歩「2人って本当に付き合ってるんだね〜」
マサイ「え？」
花歩「だって今手繋いでたじゃん」
「あー……見てた？」
花歩「ばっちり！リズハちゃんいいな〜、こんなイケメンな彼氏と付き合ってて」
マサイ「イケメンではないと思うけど……」
「マサイくんはカッコいいよ」
マサイ「っ、ありがと」
花歩「やだマサイくん照れてる！私がイケメンって言っても照れなかったのに！やっぱ彼女が言うと違うんだね〜」
この子結構グイグイくるな。
……何か、モヤモヤする。
「花歩ちゃんごめんね。私達これから撮影だから、もう帰らなくちゃ」
花歩「そうなの？引き止めてごめんね！また会えたらいいね！」
「うん、じゃあね」
花歩「マサイくんもバイバイ！」
マサイ「さよなら」
マンションに向かって歩き出して、後ろを振り返って彼女がいないことを確認してから息を吐き出した。
マサイ「何で撮影なんて嘘ついたの？」
「……ごめん」
マサイ「謝んなくていいけどさ。正直助かったし」
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ハルキ(プロフ) - 完結お疲れ様です。キュンキュンしながら拝見させて頂きました。番外編も楽しみにしております！ (2019年9月2日 7時) (
レス) id: 08df1f4a97 (このIDを非表示/違反報告)
せいら/うおたみん(プロフ) - お疲れ様でした！いつも楽しみにしてました(´∀`)番外編が出ると聞いて心の中で勝手に舞い上がっております笑楽しみにしてますね！これからも投稿頑張ってください！ (2019年9月1日 0時) (レス) id: 2c14e8117c (このIDを非表示/違反報告)
瀧(プロフ) - kisekinosdiさん» ありがとうございます！番外編楽しみにしててください！元カレの話書かせていただきます(*^^*) (2019年8月31日 20時) (レス) id: 5c3fcd6700 (このIDを非表示/違反報告)
瀧(プロフ) - wwwさん» 実際こんなプロポーズされたら泣きますよね〜、分かります…！ (2019年8月31日 20時) (レス) id: 5c3fcd6700 (このIDを非表示/違反報告)
瀧(プロフ) - ゆーひさん» 自分でも書いてて興奮してました笑 (2019年8月31日 20時) (レス) id: 5c3fcd6700 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀧 | 作成日時：2019年7月13日 0時
