99-赤髪海賊団との出会い 10 ページ49
「……」
『……四皇がなんて顔してんのよ』
「だってよォ……別れたらしばらく会えないだろ！？」
『私はこれでやっと平穏な日々が戻ってくると思うと清々するわ』
「泣くぞ！？！？」
『泣き喚け』
「ベン！Aが酷い！！」
「お頭の自業自得だな」
────今日は赤髪海賊団が出航する日。
ベックマンを始め、船員達にそろそろ島を出ようと言われ続けたシャンクスはようやく重い腰を上げた。
赤髪海賊団がこの島に来てから実に1ヶ月半は経過していた。
Aが見送りに来ないとシャンクスが出航しない！と駄々を捏ねたので仕方なく見送りに来た。
のだが口をへの字に結び、不機嫌極まりない顔。
とても四皇がする顔ではない。
「Aだってこの島を拠点としてるだけでいつもここにいる訳じゃないだろ？
次いつ会えるか分かんねェじゃん、やっぱ嫌だ、連れてく」
『誰が行くか、それにこの海のどこかにはいるよ』
「いやそうだけどよ！！」
『諦めの悪い奴だな…』
シャンクスが調子に乗りそうなので渡すかずっと迷ってた物を渡そうかと思ってるとシャンクスが急に懐から何かを出してAに渡してきた。
「やる」
『…このビブルカード、シャンクスの？』
「そうだ、少なくともAには俺がどの方角にいるか、生きてるか、分かるだろ？
Aに持っててほしいんだ」
『……』
「A、お頭のビブルカードなんて貴重だぞ。
俺達の中でも持ってる奴は少ない」
『……貰っとく』
「え」
『は？私に持っててほしいんじゃないの？』
「ぁ、あァ…そう、だけど……」
素直に受け取ると目を丸くして驚くシャンクス。
まさか受け取ってくれるなんて思ってなかったのかもしれない。
先手を打たれるなど思ってなかったので渡しづらくなってしまった。
けどこの流れで渡さないと一生渡せる気がしなかった。
シャンクスに貰ったビブルカードを懐にしまうと、同じように1枚の紙をシャンクスに差し出した。
『
「へ、」
初めて彼の名前を呼んだ。
それにはシャンクスも、ベックマンも、周りにいた船員達も驚いている。
『私のビブルカード、それに書いてある番号は私の電伝虫の番号よ』
「ぇ、な…え！？」
『…3秒以内に受け取らないと破り捨てる』
「貰う貰う！！」
Aから急いでビブルカードを貰い、呆然とするシャンクス。
そして見る見るうちに破顔していく。
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エースファン - 最初から拝見してます！とても面白いです。更新頑張ってくださいね、応援してます (2021年10月3日 21時) (
レス) id: e23982275e (このIDを非表示/違反報告)
KOMA(プロフ) - 素敵な話です！応援してます！ (2021年10月3日 16時) (レス) @page39 id: 2f9b06972b (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - ローぷうちやんがハート海賊団のつなぎきてみたいだつてなかまになりたいじやないかな (2021年9月28日 18時) (レス) id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - ぷうちやんありがとううれしいよつなぎきたいならろーにたのんでみたら (2021年9月28日 18時) (レス) id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - わたしはただローのあねさまとしてして大好きなおとうとローまもりたいだけ (2021年9月17日 17時) (レス) id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀧 | 作成日時：2021年9月9日 23時
