91-赤髪海賊団との出会い 2 ページ41
今思えばこの時革命軍だと言わなければそれからシャンクスに会うことはなかったはずなのだが、今更後悔しても遅い。
革命軍と聞いて少し驚いたような顔になり、顔を動かしてAを見ようとしたので慌てて手でシャンクスの目元を覆う。
人型から獣型、獣型から人型になるところを見られなければいいのだが何となく素顔を見られたくなかった。
『……まだ安静に』
「俺そんな柔な体の作りしてねェぞ？」
『医者の言うことは聞くものよ。
私はもう行くけど、軟膏をあげる』
「軟膏？」
『…それしか方法がなかったとはいえ荒療治だったの。
体に残った根を取り除くために燃やしちゃったし…火傷してたら使って。
最初は患部に1日3回、3日経ったら1日に塗る回数を減らしていって。
私が調合した軟膏よ、効き目は抜群だから安心して』
常に持ち歩いている多数の薬が入っている鞄から火傷に効く軟膏を取り出してシャンクスの傍に置く。
そこまでしてしまった、と思った。
彼にとって自分は初対面の自称医者。
信用などできるはずがない。
無理して使わなくていいから、と言おうとした時、シャンクスが笑った。
「はははっ！あんた、優しいんだな」
『……私は医者としてするべきことをやっただけ。
あァそうだ、もう拾い食いはしないこと、いいね？
それじゃあお大事に』
「あ、待て…！まだ名前────」
一刻も早くこの場を去るため、翼だけ出現させてトップスピードで飛ぶ。
森を駆け抜けながら考えるのはシャンクスのこと。
(顔は…ギリギリ見られたかもしれないけど完全には見られてない、はず。
名乗ってないし、大丈夫だよね……？)
目の前で倒れている人間を放っておけなかった。
例えそれが四皇の1人だったとしても。
医者としての判断は間違っていない。
革命軍軍隊長としての判断は間違っていたかは今は分からない。
不安に駆られながら森を飛び出し、獣型に変身して青空の下を羽ばたいた。
…
「探したぞ、お頭」
「あんた何で寝転んでんだよ」
自分を助けてくれた医者を名乗る女のことを考えていると自分の船の船員達が迎えに来た。
「あー…変なキノコ食って死にかけてたところを助けてもらった」
「洒落にならんようなことはやめてくれよ」
「助けてもらったって、誰に？」
「姿ははっきり見てねェが、声は若い女だった。
……もしかしたらあいつ、天使…だったかも」
「「「…は？？」」」
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エースファン - 最初から拝見してます！とても面白いです。更新頑張ってくださいね、応援してます (2021年10月3日 21時) (
レス) id: e23982275e (このIDを非表示/違反報告)
KOMA(プロフ) - 素敵な話です！応援してます！ (2021年10月3日 16時) (レス) @page39 id: 2f9b06972b (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - ローぷうちやんがハート海賊団のつなぎきてみたいだつてなかまになりたいじやないかな (2021年9月28日 18時) (レス) id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - ぷうちやんありがとううれしいよつなぎきたいならろーにたのんでみたら (2021年9月28日 18時) (レス) id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - わたしはただローのあねさまとしてして大好きなおとうとローまもりたいだけ (2021年9月17日 17時) (レス) id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀧 | 作成日時：2021年9月9日 23時
