92-赤髪海賊団との出会い 3 ページ42
────数週間後、Aがもうシャンクスのことを忘れかけていた頃、“新世界軍”の拠点としている島にて。
患者のカルテのチェックをしていると電伝虫が鳴る。
出ると部下からだったのだが、酷く焦っているし何を言っているのか分からない。
『落ち着いて、もっと簡潔に』
《ぁ、あか、あ、ああ赤髪海賊団が！島北側の浜辺に来てるんです…！！》
『…は？』
《な、何か、人探ししてるって言ってて…！》
頭を抱えた。
彼ら、いや厳密に言えば彼が探しているのは間違いなく自分だと理解した。
『…すぐに行くから彼らに待ってろと伝えて』
部下の返事もそこそこに、Aは窓から飛び出した。
獣型になり、部下が言っていた島北側の浜辺に一直線に向かった。
────“赤髪のシャンクス”はずっと自分を助けてくれた女を探していた。
助けてくれた後、彼女の顔を見ようにも目元を彼女の手で覆われてしまったので見えなかったが、とても温かい手。
テキパキと指示を出し、去っていこうとする彼女を止めるが行ってしまった。
その際、一瞬見えたのは端正な横顔と、綺麗な黒髪と、黒髪によく映える美しい真っ白な翼。
本気で彼女のことを天使だと思った。
船員達にそう言うがまた何かおかしなことを言ってる、と笑われて終わる。
しかし天使でないにしても白い翼は確実に見た。
彼女が何者なのか、それときちんと礼をしたくて手掛かりを頼りに探していた。
彼女が革命軍で医者をしていると教えてくれてよかった。
革命軍と知らなければこの広い海で彼女1人を探し出すなどほぼ不可能である。
何とか革命軍が拠点としているという島の情報を手に入れ、その島へ。
海賊船がやって来たことに数人の男が剣や銃を持ち、警戒している。
船を降り、自分達には攻撃の意思がない、革命軍に探している奴がいる、と怯えさせないように穏やかに伝えた。
1人の男がどこかに電伝虫で電話を掛けて責任者が来るとのこと。
「ここが本当に革命軍が拠点としてる島なのか？」
「平凡な島って感じしかしねェな」
「…何となくあの天使がいる気がするんだ」
「出たよ…」
「お頭の口から天使なんて単語が出てくるとはな」
「うるせェな！本当に天使に見えたんだからいいだろ！？」
「ん？おいあれ…！！」
ヤソップが指差した方を見ると、空想上の動物のはずのドラゴンが空を飛んでいた。
そして、自分達の前にふわりと降り立った。
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エースファン - 最初から拝見してます！とても面白いです。更新頑張ってくださいね、応援してます (2021年10月3日 21時) (
レス) id: e23982275e (このIDを非表示/違反報告)
KOMA(プロフ) - 素敵な話です！応援してます！ (2021年10月3日 16時) (レス) @page39 id: 2f9b06972b (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - ローぷうちやんがハート海賊団のつなぎきてみたいだつてなかまになりたいじやないかな (2021年9月28日 18時) (レス) id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - ぷうちやんありがとううれしいよつなぎきたいならろーにたのんでみたら (2021年9月28日 18時) (レス) id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - わたしはただローのあねさまとしてして大好きなおとうとローまもりたいだけ (2021年9月17日 17時) (レス) id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀧 | 作成日時：2021年9月9日 23時
